「繊細さん」の本

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる
未読
日本語
「繊細さん」の本
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「繊細さん」の本
出版社
定価
1,324円(税込)
出版日
2018年08月05日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

職場で、人の出入りや、電話の音などが気になって集中が途切れてしまう。苦手に思う人にもつい近づいて気を遣ってしまう。いくつもリスクが思い浮かび、なかなか行動に移れず怒られる。このような性質を説明する概念が、HSP(Highly Sensitive Person)であり、5人に1人の割合で存在するという。程度の差があることも考えれば、ひょっとするとさらに多くの人が当てはまるかもしれない。

著者はそうした人たちを「繊細さん」と呼び、悩まなくていいんですよとやさしく包み込む。考え込んでしまうのは、いろいろなことに気づける敏感さがあるから。ストレスになることと同じくらい、美しさやすばらしさを感じ取ることができる。その感性を大切にして、より幸せに生きるためのテクニックを教えてくれるのがこの本だ。著者自身も「繊細さん」なので、その言葉には深い実感が込められている。

加えて、繊細と感じる人が周りにいてその人から避けられている気がする……というような「非・繊細さん」にも重要な観点がたくさんある。特に人間関係についての第3章は、自分は「繊細さん」だとは思っていない人でも使える技が満載なので、ぜひお読みいただきたい。自分も相手も守り、より幸せな時間を増やすためのヒントが、この本には散りばめられている。

「繊細であること」はマイナスに捉えられることもある。それを、あえて「自分は繊細なんです」と言うことで、ポジティブな行動に転換しようと本書は説く。仕事上でストレスを抱えやすい人が多いからこそ、こうした考え方は、毎日を明るく生きるために必要な栄養になるだろう。

著者

武田友紀(たけだ ゆき)
日本で数少ないHSP専門カウンセラー。大手メーカーで研究開発に従事後、分析力を活かしてカウンセラーに転身。自身もHSPである。HSPの心の仕組みを応用したカウンセリングが評判を呼び、日本全国から相談者が訪れている。

本書の要点

  • 要点
    1
    自分の繊細さは、いいものとしてとらえ、テクニックで活かすことで、幸せに生きることができる。
  • 要点
    2
    繊細さんはたくさんのことに気づくために、そのぶん振り回されがちになる。だから、「私はこうしたい」ということを大切にして、自分の本音に耳を澄ませるようになっておくことが大事だ。
  • 要点
    3
    刺激から受けるダメージを減らすためには、自分を変えなくては、我慢しなくてはと心を閉ざすのではなく、物理的にシャットアウトする、環境を変えるということが基本となる。
  • 要点
    4
    繊細さん同士でも、そうでなくても、お互い言葉できちんと伝え合うことが大切である。

要約

「繊細さん」とは

幸せに生きるために

アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した「HSP(Highly Sensitive Person)」という概念がある。敏感でストレスを感じやすいHSPを、著者は親しみを込めて「繊細さん」と呼ぶ。

繊細さを、克服すべき課題ではなくいいものとしてとらえ、その生まれ持った能力をテクニックで活かして幸せに生きることはできる。本書ではそのノウハウを紹介する。

どういう人?
mbaysan/gettyimages

繊細さんは、まわりの人が気づいていない小さな変化を感じとっている。しかしそれは特殊なことではなく、生まれつき繊細な人は5人に1人の割合で存在するという。外部からかかるストレスに敏感に反応できる存在は、実は人間以外の高等生物にも見られる。繊細であることは、周囲の危険をいち早く察知し、種を生きながらえらせる一つの「手段」とも言えるのだ。つまり、繊細さんが小さなことに気づくのは、自然なことなのである。

繊細さんは、周りの人のやさしさや、斬新なアイデアなど、よいことにもたくさん気づける。しかしそれだけでなく、痛みやストレスも同時に感じ取ってしまう。人の機微によく気づくせいで人といると疲れるが、人間が嫌いだというわけではない。一人でゆっくりと心を休める時間が人一倍大切なのだ。

さらに、問題の解決には何がベストなのか、深く考えられるからこそ逆に動けなくなってしまうこともある。完璧主義者だと誤解されることもある。そんなときは、「ベストはさておき、とりあえずこうしよう」と前向きに軽く考えてみることで、物事を進められる。

このように、繊細さんはたくさんのことに気づいてしまうので、そのぶん振り回されてしまいがちだ。だから、「私はこうしたい」ということを大切にして、自分の本音に耳を澄ませるようになっておきたい。そうすると、「気になる」ことを引きずりすぎずに、元気にのびのびと過ごせるようになる。

自分を守るテクニック

前向きにコントロール

繊細さんは、刺激から受けるダメージをどのようにして減らせばよいだろうか。

自分を変えなくては、我慢しなくてはと心を閉ざすのではなく、物理的にシャットアウトする、環境を変えるということが基本となる。そして、五感の中で自分が一番鋭いと感じるものから取り組むのがよい。目についたものを幅広く察知する人、どんなに小さな音や声でも拾ってしまう人など、人によって感覚の鋭いポイントは異なる。鋭敏なものからコントロールできるようにしていくとよい。

これには、予防とケアの二つの側面がある。

予防できます
Radionphoto/gettyimages

著者は、実際に繊細さんに効果があった方法や、繊細さんたちから聞いたという多くの方法をまとめているので、ここではその中からいくつか拾い出して紹介したい。

たとえば、視覚の鋭い人は、メガネの度を落とす、サングラスをするなどして見えるものを減らしてみると効果があるだろう。

聴覚が鋭い人は、刺激となる音が出るもののスイッチを切ったり、耳栓、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを持ち歩いたりするとよい。住まいについても、騒音に悩まされることのないよう、幹線道路や線路の近くを避けるのも大事だ。

また、五感についてということ以外だが、次のような予防策もある。楽しいイベントも刺激の一つとなるので、そのあとに何もしない休みの日をあらかじめ入れておくという方法だ。

ケアして回復を早める

敏感に刺激を感じすぎてくたびれていると思ったら、やりすぎかと思うくらい外部の刺激を抑えるようにするとよい。

光は興奮を呼び起こすので、

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