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本書の要点

  • 書評を書くにあたって、書評家が心がけるべきことは2つある。「伝える=伝わりやすい書き方を考え、実行すること」と「共感をつかむ=読者の目線に立つ努力をすること」だ。

  • 「意外にもしっくりきた(共感できた)本」や「自分から遠い場所にあった(はずの)本」との出会いは貴重だ。最初はとくに期待していなかった本が、自分を変えてくれることもある。

  • 自分の文章を好きになりたいなら、特に好きな書き手を見つけ、その書き手の文章を多く読んでみること、そしてその書き手の文章を意識しながら書いてみることが有効だ。

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書評家の仕事

情報提供に徹する

serezniy/gettyimages

「書評」とは何だろうか。『新明解国語辞典』第7版には、書評とは「(読者のために)新刊の書物の内容を紹介・批評した文章」とある。読者に向けた新刊ガイドと理解すればいいだろう。

著者は、書評には2種類あると考えている。新聞や雑誌などの紙媒体に掲載される「トラッド書評」と、情報系サイトなどで公開される「ネオ書評」だ。著者は主に、「ネオ書評」を手がけている。

「ネオ書評」の目的は、情報提供である。情報系サイトで求められているのは「おもしろそうな本」や「ためになりそうな本」や「気持ちが楽になりそうな本」の紹介であり、そこに書き手の主観や批評は必要ない。書評家は黒子に徹して、読者に「本と出会う機会」を提供する。

とはいえ、そんな中でも、自分らしさを表現することはできる。「なぜ、その本を選んだのか」「その本のどこに焦点を当てるのか」などといった要素に、書評家の個性があらわれるのだ。

伝わりやすく書き、共感をつかむ

「書評」を書くにあたって、書評家が心がけるべきことは2つある。それは、「伝える=伝わりやすい書き方を考え、実行すること」と「共感をつかむ=読者の目線に立つ努力をすること」である。

「伝える」とは至ってシンプルに見えるが、決して簡単ではない。ただ書くだけではなく、どういう書き方をすれば伝わりやすいか、どういう書き方を避けるべきかを考えた上で書く必要がある。

「共感をつかむ」はさらに難しい。読者の目線に近づき、「読者は何を知りたくてその書評を読むのか」について熟考した上で、読者を納得させられる文章を書く。そうでないと、ただの自己満足になってしまう。

さらに著者は、読者に「おトク感」を提供することを心がけている。書評を読んだ人が「自分の仕事に役立ちそうだな」と実感し、「読んでみよう」と思える書評こそ、読者にとって有用なものだからだ。

書評家の一日

著者はどのように「書評」の仕事をこなしているのか。

朝は6〜7時ごろに起き、自分が書いた記事をSNSで告知する。その後は、毎日見ているニュースサイトやブログなどをチェックする。

原稿の執筆は、頭が冴えている午前中なるべく早い時間から始める。昼食を済ませて、また執筆。眠気がやってきたら無理をせず、居眠りしたり、外に出て気分転換をしたりするのが習慣だ。夜は家族と食事をとって、12時前にはベッドに入り、読書をしてから眠る。

仕事をする上で心がけているのは、気の進まない仕事から着手すること。その方がストレスも減るし、効率的だからだ。好きな仕事を優先すると、後回しにした仕事のことが頭から離れず、つらい時間が倍増してしまう。

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書評家の「裏」話

書評家の6つの視点

SasinParaksa/gettyimages

「書評」はどのように書いていくか。なにより大切なのは、読者ターゲットを見極めることだ。読者と目線を合わせて、読者がそこからなにを感じているかを推測する作業である。

著者は、書評家の視点として、次の6つを挙げている。

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要約公開日 2020.08.09
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