「ニューノーマル」最強仕事術

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おすすめポイント

コロナショックは私たちのワークスタイルをガラリと変えた。テレワークが導入され、オンラインコミュニケーションツールは業務に欠かせないものとなっている。ニューノーマルな働き方に最初は戸惑ったかもしれない。だが、同時にテレワークの便利さも知り、「コロナ前の生活には戻れない」という人も多いのではないだろうか。

しかし「アフターコロナ」はこれからが本番である。労働環境や仕事の進め方の変化は、評価基準の変化につながる。時間通りに出勤し、真面目にタスクをこなせばそれなりの評価をもらえた時代は終わりを告げた。上司の見えないところで働くことが日常になれば、必然的に業績や成果で評価されるようになっていく。

著者は過去4万人のビジネスパーソンを指導してきた人気研修講師だ。コロナ後の企業の評価基準がどのように変わるのかを提示し、有用な社員として生き残るためのノウハウを、「目標管理」「報連相」「時間管理」「チームワーク」の4つの観点から解説している。

キーワードは「チーム」であると要約者は受け取った。働き方は「ソロ」になっても、組織の目標は「組織(チーム)として業績を上げること」に他ならない。チームとしての一体感を感じにくい現在だからこそ、「チームにどれだけ貢献できるか」「メンバーと協働できるか」が大事なテーマとなっている。ゆえに、チームを盛り立てる言動はますます評価されるようになるはずだ。「選ばれる人」の新基準を、ぜひ本書で確かめていただきたい。

ライター画像
矢羽野晶子

著者

濱田秀彦(はまだ ひでひこ)
株式会社ヒューマンテック代表取締役。1960年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。住宅リフォーム会社に就職し、最年少支店長を経て大手人材開発会社に転職。トップ営業マンとして活躍する一方で社員教育のノウハウを習得する。1997年に独立。現在はマネジメント、コミュニケーション研修講師として、階層別教育、プレゼンテーション、話し方などの分野で年間150回以上の講演を行っている。これまで指導してきたビジネスパーソンは4万人超。おもな著書に『上司のタテマエと本音』(SBクリエイティブ)、『あなたが上司から求められているシンプルな50のこと』(実務教育出版)、『社会人1年目からの仕事の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    コロナ後の企業はジョブ型雇用へ向かい、社員はハードな目標管理が求められる。目標も成果も「数値化」して明確に伝えることが必要となる。
  • 要点
    2
    今後は上司を「クライアント」、報連相を相手のための「サービス」と考えるとよい。
  • 要点
    3
    テレワークのもとでは「一人仕事」の時間管理が最も重要だ。手帳に「いつ始めるか」「いつ終えるか」を書き込んで管理しよう。
  • 要点
    4
    仕事の優先順位は「緊急度」よりも「チームの業績への影響度」で決めるとよい。

要約

目標管理

3つの目標を立てる
oatawa/gettyimages

本書では、コロナ後の新しい評価基準を、「目標管理」「報連相」「時間管理」「チームワーク」の4つの観点から提示している。要約ではそれぞれの観点から、ポイントの一部を紹介する。

まずは「目標管理」についてだ。企業はこれから仕事ありきのジョブ型雇用に向かう。業績評価の比重を高め、ハードな目標管理が主流となるだろう。ではどのような目標を設定するとよいだろうか。それは次の3つである。

1つ目は「チーム業績にダイレクトにつながるメイン業務に直結するもの」だ。営業なら「売上額」、製造なら「コストダウン」など、城の「本丸」的なものを目標にしよう。

2つ目は「今までやっていなかった新しいこと」だ。著者のセミナーに、家庭用品販売チェーンを経営する会社のスーパーバイザーが参加したことがある。彼女はコロナ禍のステイホーム中、会社に事前承諾をとった上で、おすすめ商品の使用法を動画に撮ってユーチューブにアップした。するとそれが社内で評判となり、会社は本格的に動画活用に乗り出したという。新しいチャレンジは「しかける仕事」として、取り組み自体に価値が認められやすいというメリットがある。

3つ目は「自分がやってみたいこと」だ。自分の好きなこと、やりたいことを思い切って目標に入れてみよう。目標3つのうち2つがメイン業務につながるものであれば、3つ目は多少離れていても許される。そもそも、目標管理は「やりがいを感じる目標を自ら設定し、達成に向けて活動するもの」である。会社も自分もメリットのあるWin-Winをめざしたい。

目標を数値化する

目標設定の「表現」も重要になってくる。ジョブ型雇用になると目標管理は厳格に運用される。そのため目標は数値化が必須となり、金額換算がポイントとなる。

たとえば間接部門では、やや抽象的な目標でも承認されてきた。しかし今後は数値で成果が見えなければ、業務はアウトソーシングに向かうことになる。

成果を数値化するには、金額換算がベストである。成果の切り口として、「品質」「コスト」「納期」「売上」「利益」の5つが考えられる。このなかで難しいのは「品質」と「納期」だろう。たとえば品質に関して、ある製品の不良が月10個出ているとする。これを8割削減することを目標として、返品時に発生する配送・廃棄費用、製造原価などを月額で割り出すと合計35万円だったとしよう。すると1年間の損失額は420万円で、その8割は336万円にあたる。これは「不良の8割削減による年間利益約300万円の改善」と表現できる。

このように数値を入れることでインパクトが増す。成果を表しにくいからこそ、目標の表現を工夫する必要がある。上司と部下が離れて仕事をするようになると、行動を見て評価してもらいにくい。価値ある目標、きちんとした成果報告こそが、評価を大きく左右する。

成果を上司にプレゼンする

期の終わりに行う上司への成果報告。これまでは上司が部下を近くで見ていたため、成果報告も形式的なものでよかった。しかしリモートワーク下では、「言わないとわからない」。アピールは気が進まないかもしれないが、しっかり成果をプレゼンして理解してもらおう。では成果報告のポイントは何か。

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要約公開日 2021.04.13
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