悩まない生き方

未読
日本語
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悩まない生き方
出版社
定価
792円(税込)
出版日
2021年12月15日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

生きていると悩みは尽きないものだ。人生は、悩みと解決の連続だと言っても過言ではない。臨床医として長年医療現場に携わってきた著者は、人々の「悩みとの果てしない闘い」を見てきたという。本書は、そんな著者の視点から、悩みと上手に付き合いながら、感謝し今を楽しむための秘訣がまとめられた一冊だ。

コンプレックス・嫉妬心・執着心・不満といったマイナスの感情は持つべきではないと頭では理解していても、実践することは難しい。しかし、この人生の重大なテーマ、「悩まない」は、実は誰にでも容易くできるのだと本書はいう。大切なのは視点を変えること。あたりまえに思えるようなことを、素直に実践してみることだ。本書は、悩み多き人が、自分の人生を輝かせるのを優しく後押ししてくれる。

救急医療の現場で生きてきた医師である著者の「心配しても仕方がないことがある」「努力しても至らないことがある」という言葉は重い。普段生きていると、自分の力でなんとかなることが多いような気がしてしまうが、そんな思い込みを手放すことが、悩まない生き方を実践する第一歩なのかもしれない。

本書を読めば、過去にとらわれたり、あれこれとマイナスの感情を広げたりすることなく、今日を楽しく生きるための視点を得ることができる。悩みの尽きない人生に、一度は読んでおきたい一冊だ。

ライター画像
木下隆志

著者

矢作直樹(やはぎ なおき)
東京大学名誉教授。医師。1981年、金沢大学医学部卒業。1982年、富山医科薬科大学の助手となり、83年、国立循環器病研究センターのレジデントとなる。同センターの外科系集中治療科医師、医長を経て、99年より東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。2001年より東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、2016年3月に任期満了退官。株式会社矢作直樹事務所を開業。
著書に、『人は死なない』(バジリコ)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)、『お別れの作法』(ダイヤモンド社)、『自分を休ませる練習』『自分を好きになる練習』(以上、文響社)など、多数。
公式サイト:https://yahaginaoki.jp/

本書の要点

  • 要点
    1
    手放すことが難しいコンプレックスを、簡単に克服する方法がある。それは分魂(ぶんこん)という考えを身につけることだ。分魂とは、人間はたった一つの大いなる存在から分け出でたものであること、その存在を示す言葉である。
  • 要点
    2
    幸せも不幸も自分が勝手に作り上げた幻想だ。幸せと不幸を分けるのは自分の心である。
  • 要点
    3
    著名人や有名人の発言に限らず、伝え聞いた情報や本の情報は話半分に聞く。しかし、情報はできるだけ幅広く収集する。そして、情報に対して自分の理性と直感のバランスを取り判断する。

要約

【必読ポイント!】 持たない

物を持たない——必要な物、不要な物の分類から始めよう

現代の私たちは物を買い、物に囲まれた生活こそが、豊かで幸せであると思ってしまいがちだ。しかし、物が増えれば暮らす面積が減り、自由に動けるスペースがなくなってしまう。

いかに多くの物に囲まれていようとも、人はいつか死に、あの世に何一つ持っていけない。唯一持って行くことができる財産は、この世でのエピソードだけだ。生まれてから死ぬまでに経験した出来事、それに対する感情や反省など、人生はエピソードがすべてだ。

物には様々な思い出が詰まっているから、全てを捨てることは難しいだろう。それでも、必要な物と不要な物の分類からでも始めてみてはどうだろうか。

物を手放すことは執着との闘いだ。しかし、これを乗り越えなければ、未練を残したままこの世を去ることになる。「もう不要だ」と思えるものからまず手放してみる。これを定期的なサイクルで行えるようになるとよい。

コンプレックスを持たない——人は皆、もとは一つの魂
tampatra/gettyimages

持たないに越したことはないが、簡単に捨てることができないものは私たちの心の中にもある。それはコンプレックスだ。コンプレックスは、自分と他人を比べ、自分にないものを持っているのが悔しい・腹立たしい・悲しいと思うマイナスの感情からできている。

このコンプレックスを克服する方法がある。それは、「分魂」という意識を身につけることだ。分魂とは、神道の世界では「分け御霊」ともいうが、人間はたった一つの大いなる存在から分け出でたものであること、その存在を示す言葉だ。つまり、私たちはもとを辿れば、同じ一つのものに行き着く。そこから魂として分かれて生まれ、それぞれ自身の人生を送るのが人間なのだ。

言い換えると、私たちは、皆仲間であり、同じ存在であると同時に、異なる存在なのだ。この世では異なった顔・性格などをまとっているが、それは学びを得るために必要な方便にすぎない。

人の活躍を聞くと、嫉妬心や悔しさが芽生えることがある。しかし、皆同じ存在だと思えば、「自分のできないことを、あの人が代わりにやってくれた」と素直に拍手を送り、自分のフィールドで生きることを楽しめるようになる。

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