何があっても潰れない会社

100年続く企業の法則
未読
日本語
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ジャンル
出版社
SBクリエイティブ

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定価
990円(税込)
出版日
2022年04月15日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

世界で最も歴史の長い企業がどこにあるか、ご存知だろうか。

驚くことに日本にあるという。建設会社の株式会社金剛組で、聖徳太子が四天王寺建立のために朝鮮から招いた技術者の1人が創業者の金剛重光だそうだ。創業から1400年以上の時を経て、今もなお、金剛組は寺や神社を作り続けている。本書では、そんな100年以上続く18社の老舗企業のビジネスモデルを紹介している。

痛感したのは、老舗企業が決して「古臭い考え方」を持っているわけではないことだ。むしろ柔軟であり、時代に応じて革新的な考え方やチャレンジをしてきたからこそ、生き残ってきたことがわかる。もし失敗をしたとしても、老舗企業は「前向きな失敗」には寛容なことが多いという。

本要約で紹介している企業も、今では当たり前に行われているが当時は斬新だったアイデアを、積極的に取り入れている。結果的に、それが企業の危機を救ったというケースも少なくない。

新型コロナウイルスの影響で、先が見えにくい社会情勢が続いている。歴史に刻まれた想像を絶するような幾多の苦難や試練に揉まれて、ピンチをチャンスに変えてきた企業の考え方やあり方は、大いに参考になるだろう。

老舗企業の経営方針を学びたいビジネスパーソンはもちろん、アフターコロナに不安を感じている人にもおすすめしたい1冊だ。

ライター画像
中山寒稀

著者

田宮寛之(たみや ひろゆき)
経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員、拓殖大学客員教授(商学部・政経学部)、明治大学講師(学部間共通総合講座)。
明治大学経営学部卒業後、日本経済新聞グループの日経ラジオ社、米国ウィスコンシン州ワパン高校教員を経て1993年東洋経済新報社に入社。企業情報部や金融証券部、名古屋支社で記者として活動した後、『週刊東洋経済』編集部デスクとなる。2007年、『オール投資』編集長に就任。2009年、「東洋経済HRオンライン」を立ち上げて編集長となる。これまで取材してきた業界は自動車、生保、損保、証券、食品、住宅、百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、外食、化学など。2014年に「就職四季報プラスワン」編集長を兼務。2016年から現職。主な著書に『みんなが知らない超優良企業』『無名でもすごい超優良企業』(共に講談社+α新書)、『2027 日本を変えるすごい会社』(自由国民社)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    老舗企業には、「実力主義」「失敗への寛容さ」「財テクの禁止」「本業重視」など、多くの共通点がある。
  • 要点
    2
    にんべんは、明治維新によって大きな打撃を受けた。幕府に上納した御用金が返済されず、諸大名への貸付金や売掛金も回収不能になった。この危機を乗り越えられたのは、潤沢なキャッシュフローと、革新的な本枯鰹節の完成があったからだ。
  • 要点
    3
    ナイカイ塩業は、業界のトップランナーでいるためには、お客様の信頼が大切だと考えている。そのために守るべきは、「安全、安心、安定」である。

要約

日本に多い老舗企業

老舗企業の共通点とは?

今、就活をする学生の間では、ベンチャー企業が人気だ。そんな学生に対し、著者は、創業100年以上の老舗企業にも目を向けることをすすめている。

日本企業の平均年齢は37.5年だ。企業が長く存在すること自体が大変であり、歴史ある企業は、多くの試練に打ち勝ってきていることになる。

東京商工リサーチによると、2022年末時点で創業100年を超える日本企業は、4万769社。世界で創業100年を超える企業が最も多い国は日本だ。

さらに、世界最古の企業も日本にある。飛鳥時代に創業された株式会社金剛組という建設会社だ。1400年以上も寺や神社を作り続けている。

そんな企業年齢が高い日本の老舗企業からは、ビジネスパーソンが学ぶべきことが多数あるはずだ。

「実力主義」「失敗への寛容さ」「財テクの禁止」「本業重視」など老舗企業には多くの共通点が見られる。それぞれの考え方や手法に異なる部分はあっても、どの企業も優れたビジネスモデルを持つといえそうだ。

時代に合わせた業態の変化~手芸の小野株式会社~

自己資金の重要性
Dontstop/gettyimages

創業111年の大型手芸専門店チェーンが小野株式会社だ。1911年(明治44年)に創業し、ずっと香川県に本社を構えている。

高松市片原町でのし・贈答用品の小野だるま堂を創業したのが、初代の小野耕作だ。妻・ツネの手先が器用だったことから、結納品を包むのしの水引を作るようになった。

しかし、1945年の空襲により、店舗は全焼してしまった。さらに初代は、2代目の耕平に相談することなく、その土地を売却してしまう。

その2年後、2代目は高松市瓦町に手芸用品問屋を開業した。当時は、洋服や身の回りのものを手作りすることが多く、需要が伸びると判断したのだ。さらに手芸用品は場所を取らず、腐らない。勢いのあった繊維関連業種でありながら、競合も少なかった。

3代目小野耕一・容子夫妻は、高松の繊維問屋街・塩屋町への本社移転に取り組んでいた。しかし土地を購入し、着工する段になって、銀行から融資中止の連絡が入る。

結果的に融資は復活し、予定通りに本社ビルは落成した。しかし、銀行側の都合で融資を受けられない恐れがあると知った3代目は、自己資金の重要性を痛感したのだ。その経験から、融資を繰り上げ返済し、財務体質の強化を徹底した。現在の小野は、無借金経営である。

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