無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザの表紙

無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザ


本書の要点

  • 仕事では“スピード”と“質”の両立が求められる。そのためには、「付随作業」と「ムダ作業」を削減し、大事な「主作業」にパワーを集中させることだ。

  • 期限内に成果を出す鉄則は、やることを絞り、やるべきことを具体的に決める「FOCUS&DEEP」だ。ポイントは“量”よりも“率”に目を向けることである。

  • 人の力を借りたいときは、先に打診をしておこう。3回に分けて感謝の気持ちを伝えることも重要だ。

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「ムダ」をやめる

「見えないムダ」を見つける

仕事で大切なのは、“スピード”だろうか、もしくは“丁寧さ”だろうか。著者の結論は、「どちらも重視しなければならない」だ。評価の高い人は、この2つを両立させている。スピードと丁寧さを両立させるためには、「ムダなことをしない」と決める必要がある。まずは、業務を次の3つに分けよう。(1)主作業:増やせば成果、評価が上がる価値ある業務(2)付随作業:主作業をするために必要な業務(3)ムダ作業:何にも貢献しない業務このうち「付随作業」と「ムダ作業」を短縮して、大事な「主作業」にパワーを集中させよう。営業なら商談、管理職なら部下との会話などが「主作業」にあたる。

ECRSの法則で「ムダ」を減らす

smolaw11/gettyimages

ムダをなくすにあたっては、「ECRS(イーシーアールエス、もしくはイクルス)の法則」を押さえておこう。ECRSの法則では、次の4つの順でムダを削減していく。ステップ1「排除(Eliminate)」:やめても成果に影響しないならやめるステップ2「結合(Combine)」:分けていた業務を1回で済ませるステップ3「変更(Rearrange)」:配置や順番を変えて、行動のムダを減らすステップ4「単純化(Simplify)」:作業工程を減らして、簡単にする最も効果が大きいのは「排除」だ。書類作成や朝礼、会議、結果の出ない営業手法、結果の出ていないプロジェクト活動など、やめられそうなものはないだろうか。成果に影響しないことなら、思いきってやめてみよう。

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後回しにしない

「If-Thenプランニング」で実行に移す

「何かをはじめよう」「やめよう」と思いながら、なかなか実行に移せないこともあるだろう。そんな時は、コロンビア大学のハイディ・グラント・ハルバーソン教授が提唱する「If-Thenプランニング」が有効だ。やり方は、

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要約公開日 2022.07.20
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