「ありがとう」の教科書

良いことばかりが降りそそぐ感謝の技術30
未読
「ありがとう」の教科書
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良いことばかりが降りそそぐ感謝の技術30
未読
「ありがとう」の教科書
出版社
定価
1,430円(税込)
出版日
2022年07月04日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

「自分を取り巻くすべてに感謝しましょう」と言われても、素直に受け入れられない人が多いのではないだろうか。私たちを取り巻く状況は複雑で、手放しに「生きるってすばらしい!」「世界は美しい!」とは思えないというのが本音だろう。本書の伝えるメッセージは、もちろんタイトル通りに「日々、自分を取り巻くすべてのものに感謝して生きましょう」ということなのだが、その奥には現代社会にはびこる問題と、人が幸せに生きるための本質に迫る深いテーマが隠れている。

本書の著者は、大河ドラマの題字を手がけたことでも有名な、書道家の武田双雲氏である。武田氏は、世の中は「○○があれば幸せになれるのに」といった「ないもの思考」に満ちており、それが情報のあふれる現代社会と相まって、ネガティブ思考の人間が量産されているのだと主張する。「ないもの」を求めるのではなく、今自分が持っているものに感謝する「ありがとう思考」を持つことによって、永続的な幸せが得られるというのが本書の主張だ。

武田氏は「感謝は技術」だと断言している。「技術」である以上、テクニックがあり、誰でも実践できるノウハウがある。本書には日常生活の様々な場面で活かせる「感謝のノウハウ」が詰まっており、実践的な内容となっている。

すでに誰もが、「物質的な何かを得る」ことで充足感や幸せを得る思考(=ないもの思考)には限界がきていることを肌で感じているはずだ。本書はそんな消費社会において、「幸せ」とは何か、人生を充実させるために必要なことは何かを考えさせてくれる。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

武田双雲(たけだ そううん)
1975年熊本県生まれ。東京理科大学卒業後、NTTに就職。約3年後に書道家として独立。音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーション、斬新な個展など独自の創作活動で注目を集め、 映画「春の雪」「北の零年」、NHK大河ドラマ「天地人」をはじめ、世界遺産「平泉」、スーパーコンピュータ「京」、「美空ひばり」など、数多くの題字、ロゴを手がける。また、フジロックフェスティバルや、ロシア、スイス、ベルギー、ベトナム、インドネシアなど、世界中から依頼を受け、パフォーマンス書道、書道ワークショップをおこなうとともに、2013年には文化庁から文化交流使に任命され、日本大使館主催の文化事業などに参加。海外に向けて日本文化の発信を続けている。2017年には、身体に優しいオーガニック食材や発酵食品を使った店舗のプロデュースを手がけ、湘南に「CHIKYU FARM TO TABLE」を、翌年には浅草にCHIKYUの姉妹店「MISOJYU」をオープン。2019年には、元号改元に際して「令和」の記念切手に書を提供。2020年3月末には、20年間主宰した書道教室「ふたばの森」を閉講した。近年は現代アーティストとして創作活動をおこない、スイスのArt Zurich、VOLTA BASEL、ドイツのGallery Duruduru及びArtriun Birnbachなどに出展。代官山ヒルサイドフォーラム、三越・大丸松坂屋百貨店・GINZA SIX・伊勢丹等でも個展を開催している。著書は、ベストセラーの『ポジティブの教科書』(主婦の友社)など多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    人は言葉、脳、行動の順に動くようにできている。理想とする未来を言葉にすることで、言葉通りの行動が実現する。感謝にあふれた人生を歩みたいなら、感謝を口にすることが大切だ。
  • 要点
    2
    自分自身に感謝することで、自分を客観視できるようになり、自分を認めてあげられるようになる。神社で手を合わせるように、自分自身に手を合わせることで、心から感謝の気持ちが持てる。
  • 要点
    3
    感謝は自分とまわりにいる人を幸せにする。今ある感謝に気づくことで、永遠に幸せを感じ続けることができるようになる。

要約

「ありがとう思考」で人生が変わる

言葉は自分を動かすハンドル

たとえばオムライスが食べたいとき、レストランで「カレーライスをください」と言ってもオムライスは運ばれてこない。オムライスが食べたいならば、「オムライスをください」と言わなければ相手に伝わらない。これと同様に、自分の思いは言葉にしなければ叶えることはできない。

言葉は自分を動かすハンドルである。プラスの言葉を使えば脳はプラス思考になり、プラスの行動をとる。逆にマイナスの言葉を使えばマイナス思考になり、マイナスの行動をとる。人は言葉、脳、行動の順に動くようにできている。自分の発する言葉が行動を決めるのだ。したがって、自分が理想とする未来を言葉にすることで、脳がそれを認識し、言葉通りの行動が実現する。良い未来に向かいたいなら、良い言葉を使う。感謝にあふれた人生を歩みたいなら、感謝を口にする。これが明るい未来への近道となる。

0.000004%の奇跡に感謝する
pixelfit/gettyimages

ある統計によると、人が一生のうちに接点を持つ人の数は約3万人だという。世界の人口を70億人とすると、ある人と出会う確率は0.000004%ということになる。こう考えると、出会いは奇跡である。これを知ると、初対面の人と出会ったとき、自然と感謝の言葉が出てくるだろう。感謝の言葉を口にすると、相手も笑顔になり、その場の雰囲気も明るくなる。さらに、良い関係性を築くことができれば、トラブルは起きにくくなる。自分から先に感謝の言葉を伝えることで、相手と築く関係性が一段と良いものになるはずだ。

人間関係とはエネルギーの交換だ。良いエネルギーを発すれば良いエネルギーが返ってくるし、ネガティブなエネルギーを発すればネガティブなエネルギーが返ってくる。相手に素直になってほしいならまず自分が素直になるべきだし、愛してほしいならまず相手を愛するべきだ。相手に何かしてほしいならば、先に自分からそれを与えるように心がけたい。

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要約公開日 2022.10.21
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