「ありがとう」の教科書の表紙

「ありがとう」の教科書

良いことばかりが降りそそぐ感謝の技術30


本書の要点

  • 人は言葉、脳、行動の順に動くようにできている。理想とする未来を言葉にすることで、言葉通りの行動が実現する。感謝にあふれた人生を歩みたいなら、感謝を口にすることが大切だ。

  • 自分自身に感謝することで、自分を客観視できるようになり、自分を認めてあげられるようになる。神社で手を合わせるように、自分自身に手を合わせることで、心から感謝の気持ちが持てる。

  • 感謝は自分とまわりにいる人を幸せにする。今ある感謝に気づくことで、永遠に幸せを感じ続けることができるようになる。

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「ありがとう思考」で人生が変わる

言葉は自分を動かすハンドル

たとえばオムライスが食べたいとき、レストランで「カレーライスをください」と言ってもオムライスは運ばれてこない。オムライスが食べたいならば、「オムライスをください」と言わなければ相手に伝わらない。これと同様に、自分の思いは言葉にしなければ叶えることはできない。

言葉は自分を動かすハンドルである。プラスの言葉を使えば脳はプラス思考になり、プラスの行動をとる。逆にマイナスの言葉を使えばマイナス思考になり、マイナスの行動をとる。人は言葉、脳、行動の順に動くようにできている。自分の発する言葉が行動を決めるのだ。したがって、自分が理想とする未来を言葉にすることで、脳がそれを認識し、言葉通りの行動が実現する。良い未来に向かいたいなら、良い言葉を使う。感謝にあふれた人生を歩みたいなら、感謝を口にする。これが明るい未来への近道となる。

0.000004%の奇跡に感謝する

pixelfit/gettyimages

ある統計によると、人が一生のうちに接点を持つ人の数は約3万人だという。世界の人口を70億人とすると、ある人と出会う確率は0.000004%ということになる。こう考えると、出会いは奇跡である。これを知ると、初対面の人と出会ったとき、自然と感謝の言葉が出てくるだろう。感謝の言葉を口にすると、相手も笑顔になり、その場の雰囲気も明るくなる。さらに、良い関係性を築くことができれば、トラブルは起きにくくなる。自分から先に感謝の言葉を伝えることで、相手と築く関係性が一段と良いものになるはずだ。

人間関係とはエネルギーの交換だ。良いエネルギーを発すれば良いエネルギーが返ってくるし、ネガティブなエネルギーを発すればネガティブなエネルギーが返ってくる。相手に素直になってほしいならまず自分が素直になるべきだし、愛してほしいならまず相手を愛するべきだ。相手に何かしてほしいならば、先に自分からそれを与えるように心がけたい。

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要約公開日 2022.10.21
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