パフォーマンスを劇的に変える!

快眠習慣

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出版社
自由国民社

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出版日
2022年09月06日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

睡眠に一切悩みがない人は少ないだろう。ストレス社会を生きるビジネスパーソンは、多かれ少なかれ睡眠に悩みを抱えているはずだ。

睡眠の質の低下はパフォーマンスの低下に直結する。本書によれば、睡眠の質が低下すると、判断力や思考力、集中力が低下したり、やる気が出なかったり、気分が落ち込んだりするのだという。自分の本来のパフォーマンスをフルに発揮するためにも、良質な眠りは欠かせない。

しかし、そういわれてすぐに快眠できれば苦労はしない。わかっていても眠れないから苦労しているのである。そんなときに手に取ってほしいのが本書だ。

本書では、良質な睡眠のために必要なテクニックを紹介している。著者によれば、快眠には毎日の継続が欠かせないのだという。したがって、本書では「続けやすさ」に注目し、毎日の習慣にしやすいものだけを厳選している。

特に注目したいのは、精神的なケアに力を入れていることだ。朝起きてすぐにワクワクできることをイメージする「ビジョン瞑想」、頭の中のモヤモヤを書き出す「思考整理ノート」など、快眠とは直接関係なさそうに思えるテクニックが登場する。しかし、こうした習慣で精神的なストレスを軽減し、脳の負担を減らしてこそ、眠りが深くなるのだという。

ぼんやりとした身体の不調や気分の落ち込みに悩んでいる人は、本書を参考に、日々の睡眠を見直してみてはいかがだろうか。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

松本美栄(まつもと みえ)
睡眠セラピスト。睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」オーナー。
一般社団法人 濃縮睡眠協会 代表理事。

美容師、発毛クリニック、エステサロン勤務経験および国内外の様々なスクールで習得した美容・健康に関する知識と技術を活かし、骨格矯正のオリジナルメソッドを開発。
2013年表参道に姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」をオープン。1回で目に見える変化を体験できる高い技術力で女性だけでなく、姿勢が気になる男性にも人気を博す。開業当初、1人で業務をこなしていたため、睡眠不足になり身体を壊す。それがきっかけで、疲れを解消し、日中のパフォーマンスを上げる睡眠法の研究をはじめる。自らを実験台に数多くの方法を試した結果をもとに、睡眠の効率を極限まで高めるメソッド「濃縮睡眠®️」を開発。そのメソッドを自身のサロンで提供しはじめたところ、経営者や士業など、多忙を極めるビジネスパーソンやアスリートなどの間で評判になる。「睡眠の変化から人生の豊かさをより感じられる人を増やす」ことを目標にサロンでの施術・カウンセリングや座学の提供のほか、企業や消防署などでの講演やセミナー、メディアへの出演も行っており、これまでに延べ6000人以上の睡眠に関する悩みを解決してきた。2020年からはオンラインでの勉強会を開催しており、参加者は延べ2000人を超える。「パフォーマンスが上がり、仕事で成果が出た」「時間と気持ちに余裕ができた」と、数多くのクライアントから絶大な支持を集めている。
現在は、濃縮睡眠メソッドを習得した睡眠セラピストの育成にも力を入れている。
著書に、『誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠®️メソッド』(かんき出版)がある。

睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン プロスパービューティー ウェブサイト
https://prosperbeauty-aoyama.com/
一般社団法人濃縮睡眠協会 ウェブサイト
https://concentrated-sleep.or.jp/

本書の要点

  • 要点
    1
    睡眠時間が短いことのリスクは知られているが、長すぎても死亡リスクが高まる。重要なのは睡眠の長さではなく、質の高い睡眠を取ることだ。
  • 要点
    2
    睡眠の質が低下すると、判断力、思考力、集中力などを司る大脳の前頭前野の働きが低下し、生産性が低下する。さらに、睡眠不足は脳内物質の分泌を阻害するため、気分の落ち込みを招く。
  • 要点
    3
    睡眠の質を高めるには「思考整理ノート」が有効だ。思考を言語化して書き出すことで、頭の中を整理し、脳をクリアにすることができる。脳の負担を減らすことで、質の高い睡眠が得られる。

要約

睡眠のメカニズムを知る

睡眠時間は長ければよい?

日本人の睡眠時間は、OECD(経済開発協力機構)に加盟している37ヵ国中、最下位だといわれている。このデータだけを見ると、「日本人は睡眠時間をもっと長くするべきだ」と考える人もいるだろう。しかし、一方で、OECD内の健康寿命を見ると、日本はトップクラスの長さである。同様に睡眠時間の短い韓国も、健康寿命が長い。一概に睡眠時間が長いほうがよいとはいえないのである。

睡眠時間が短いことによるリスクはよく知られているが、睡眠時間が長すぎてもリスクが高まるというデータがある。睡眠時間と死亡リスクの関係についての研究では、睡眠時間は短すぎても長すぎてもリスクが高まることが示されている。1日平均10時間以上の睡眠を取る人は、7時間の人よりも死亡リスクが高まる。データを見ると睡眠時間が平均7時間の人が最も死亡リスクが低いが、だからといって安易に「睡眠時間は7時間が最もよい」と結論付けることはできない。なぜなら、最適な睡眠時間は人によって異なるからだ。

最適な睡眠時間は、年齢や遺伝子によっても異なる。重要なのは、睡眠の時間よりも、質を高めることだ。本書では、時間ではなく質に注目し、睡眠の質を高めるための方法を紹介する。

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要約公開日 2022.12.13
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