[メンタルモンスター]になる。

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出版社
定価
1,650円(税込)
出版日
2022年11月15日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

2022年11~12月に開催されたカタールワールドカップ。優勝候補とも目されたドイツとスペインを破るなど、日本代表は数々の名試合を見せ、世界中に感動と興奮をもたらした。

特に注目を集めた選手のひとりといえば、カタール大会が4度目のワールドカップという大ベテラン、長友佑都選手だろう。初戦のドイツ戦に赤髪で登場してファンを沸かせた長友選手は、試合後のインタビューで「ブラボー、ブラボー!」と絶叫したことで話題に。試合中は誰よりも声を出してチームを盛り上げ、ムードメーカーとして存在感を放っていた。そんな長友選手がカタール大会の直前に上梓したのが本書だ。

本書は、4年前のワールドカップで日本代表が敗れたシーンからはじまっている。長友選手はその大会で代表を引退するつもりだったものの、敗戦をきっかけに「もう一度、この舞台に戻ってきてやる」と決意したという。

サッカーは注目度が高いぶん、選手たちのプレッシャーは計り知れない。この重圧をいかに乗り越えてきたのか、長友選手は言葉を尽くして語ってくれている。不安で仕方ないときは何をするのか。「メンタルモンスター」といわれるほど、常に明るくいられるのはなぜか。カタール大会直前、どんな気持ちでいたのか。歳を重ねるほど輝きを増す理由とは――。ぜひ多くの読者に、華やかな活躍の裏にある葛藤と努力を知ってほしい。サッカーファンはもちろんのこと、重圧や不安をバネにしていっそう輝くためのヒントが欲しい方にも勧めたい一冊だ。

著者

長友佑都(ながとも ゆうと)
1986年9月12日生まれ。明治大学在学中の2006年に選出された全日本大学選抜にて注目を集め、プロ1年目となる2008年にはFC東京でJリーグ優秀選手賞と優秀新人賞をダブル受賞。2010年6月南アフリカで開催されたFIFAワールドカップ大会後、7月からイタリア1部リーグ(セリアA)のチェゼーナに移籍。その後2011年1月、ミラノに本拠地を置くインテル・ミラノへの移籍が決まり、日本だけでなく世界のサッカーファンに衝撃を与える。2018年にロシアで開催されたワールドカップでは、3大会連続となる日本代表メンバーに選出され、全4試合にフル出場し、チームの決勝トーナメント進出に貢献。その後、ガラタサライやオリンピック・マルセイユといった世界的名門クラブを渡り歩いた後、2021年、FC東京に復帰。

本書の要点

  • 要点
    1
    試練に向き合うとき、成功は約束されていない一方で、成長は約束されている。考え、悩み、汗をかき、心身をいじめ抜いた経験は、必ずその人を成長させてくれる。
  • 要点
    2
    失敗したときは、「WHY」を追求するのではなく、早い段階で「HOW」の思考に切り替える必要がある。
  • 要点
    3
    人生を「シーン」と「ストーリー」の2つの視点で捉えると、目の前のつらい経験を乗り越えやすくなる。「ありたい未来の自分」をパズルに見立てて、それを実現するためのピースをそろえよう。

要約

4度目のワールドカップへの挑戦

3度目のワールドカップにて

緑と、赤と、青。目の前の光景が、ピントのずれた写真のようにぼやけて、止まって見えた。

少し経って、止まっていた景色が動き出す。緑のピッチの上で、赤いユニフォームを着たベルギー代表選手たちが抱き合って喜んでいる。青いユニフォームのチームメイトたちはじっとしたままだ。観客席からは地鳴りのような大歓声が聞こえている。

まだ走れるし、コンディションも問題ない。でも、電光掲示板によると、それはもう叶わないようだ。2018年7月2日、僕の3度目のワールドカップが終わりを告げた。

「もう一度、この舞台に戻ってきてやる」
Dmytro Aksonov/gettyimages

2014年のブラジル大会で、僕はこれまでのサッカー人生で一番の挫折を味わった。立ち直るのに1年以上かかったほどだ。

だから2018年のロシアワールドカップでは、何がなんでも結果を出す必要があった。ワールドカップで味わった挫折はワールドカップでしか取り戻せない。この大会を最後に代表を引退すると決めてもいた。

それなのに負けてしまった。試合後、ロッカールームへ向かいながら考えていたのは、「もう一度、この舞台に戻ってきてやる」ということだ。盟友・本田圭佑や、ワールドカップ3大会でキャプテンを務めたハセさん(長谷部誠)、同じサイドバックの(酒井)高徳は、試合後のインタビューで代表引退を発表したらしい。そんな中、僕の心はまったく逆の方向へと舵を切っていた。

僕を成長させたワールドカップ

南アフリカ、ブラジル、ロシア。本書執筆時点で、僕は3度のワールドカップを経験した。ワールドカップは、毎回、確実に、僕の人生を変えた。

1度目の南アフリカ大会は23歳のとき。右も左もわからなかったが、がむしゃらなプレーが評価され、海外移籍につながった。

2度目のブラジル大会は大きな自信を持って臨んだが、あえなく挫折。大会後、「サッカーが楽しくない」という感情を初めて経験することとなった。

そして3度目のロシア大会。ベルギー代表に逆転負けし、自分の中に火がついた。

ワールドカップは独特だ。ピッチに立つたび、自分自身から「お前はこの試練を乗り越えられるのか?」と問いかけられる。だが、その重圧を乗り越えれば確実に成長できる。成功は約束されていないけど、成長は約束されている――それがワールドカップなのだ。

トップオブトップスたちとの勝負である以上、いくら考え、悩み、汗をかき、心身をいじめ抜いても、うまくいくとは限らない。むしろ報われない可能性のほうが高いくらいだ。でも、考え、悩み、汗をかき、心身をいじめ抜いた経験は、必ず糧になる。

だから、ワールドカップを目指すことはやめられない。今、僕は4度目のワールドカップに向けて走り続けている。

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