時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣

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時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣
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時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣
出版社
明日香出版社

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出版日
2022年12月18日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

時短勤務の人、好きな時間に好きな場所で働く人、複数の仕事をかけもちする人……働き方が多様化した昨今、時間の使い方はさまざまだ。それでも、すべての人にとって1日は24時間である。一国の長も、推しのアイドルも、あなたの上司も、同じ時間を生きている。そして誰もが「24時間では足りない」と感じているはずだ。

「限られた時間を有効に使わなければならない」と頭ではわかっていても、実践するのは難しい。所要時間の見積もりが甘く、いつもギリギリになってしまう。同僚からどんどん打ち合わせを入れられてしまい、自分の仕事が進まない。何から手をつけていいか迷ってしまい、時間をムダにしがち――。

本書では、時間を「うまく使う人」と「追われる人」の50の習慣を紹介している。具体的には「時間をうまく使う人は時間の見積もりがうまく、追われる人は時間の見積もりを諦める」「時間をうまく使う人は自分の行動時間も押さえ、追われる人は他人とのアポイントしか書かない」「時間をうまく使う人は1日のテンプレートを持ち、追われる人は毎日ゼロから予定を考える」といった具合だ。時間を「うまく使う人」と「追われる人」の行動や習慣を比較したうえで解説しているので、理解しやすい。自分が「追われる人」に該当すると知ってドキッとする人も多いだろう。

50の習慣は「思考」「スケジュール管理」「ムダとり・時短」「効率アップ」「環境・仕組みづくり」「メンタル」「人生」の7つの章に分かれている。自分に合いそうなものをいくつか取り入れるだけでも、時間の使い方が変化するだろう。タイムマネジメントを通じて、時間と心のゆとり、そして毎日の充実感を手に入れてほしい。

著者

滝井いづみ(たきい いづみ)
香川県出身、東京在住。青山学院大学卒業。
Office FONTANA代表
パーソナル・コーチ、タイムマネジメント・コーチ
日本プロフェッショナル講師協会認定講師
財団法人生涯学習開発財団認定コーチ
日本レジリエンスエデュケーション協会レジリエンストレーナー

大手旅行代理店に8年間勤務。100時間を超える残業時間を経験し、段取りの必要性やライフバランスの重要性を知る。
退職後、育児のかたわら、国際コーチ連盟認定コーチ養成プログラムであったCoach21(現在のCoachA)にてコーチングを学び、パーソナル・コーチ、研修講師、セミナー講師として活動。「流されるがまま」になるのではなく、自分の人生を味わうためのタイムマネジメントを考えるコーチングを提供している。
企業や官公庁などで1on1コーチング研修、タイムマネジメント研修、コミュニケーション研修、リーダー研修、新人研修等を実施。
その他、タイムマネジメントやライフバランス、コミュニケーション等をテーマに、「働く女性向けの時間の使い方」や「こどもの時間の使い方」などのセミナー講演・雑誌執筆も行っている。
著書に『「時間がない!」から抜け出すちょっとした方法』(大和出版)、『ひとり暮らし最強の時間術』(ごきげん出版)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    商談や会議でスケジュールが埋まってしまう前に、自分の作業時間をあらかじめ確保しておこう。特に起床後3、4時間の「ゴールデンタイム」は、重要な仕事や頭を使う仕事に使うべきだ。
  • 要点
    2
    こちらの希望する日時にアポイントを取りたいなら、相手の予定が埋まる前に、余裕をもって連絡しよう。
  • 要点
    3
    時間をうまく使うためには、環境を整えることも大切だ。スマホや書類など、自分の気をそらすものは排除する。

要約

スケジュール管理編

時間の見積もりの精度を上げる

時間をうまく使う人は時間の見積もりがうまく、追われる人は時間の見積もりを諦める。

スケジュールを立てようとするとき、Todoリストを作るだけでは不十分だ。時間配分を考え、行動予定表としてスケジュールに落とし込む必要がある。

ポイントは、アクションを明確にすることだ。雑誌連載の企画を進めるのであれば、「〇〇誌の企画」ではなく「〇〇誌 企画立案」「〇〇誌 情報収集・ヒアリング実施」「〇〇誌 年間計画策定」などと、大きなタスクを分割して書き出すと行動しやすくなる。

Todoリストには、タスクの重要度を書き添えておくといい。今日中に終わらせなければならないタスクはAランク、今日中に実行できたらラッキーなタスクはBランクとしておくと、タスクの優先順位が一目でわかる。

時間の見積もりもポイントだ。朝、十分な時間があったはずなのに、気づけば出発時間が迫っている――。これは、時間の見積もりが甘すぎるために起こることだ。自分で予測した時間の1.3~1.5倍かかると考えてタスクの数を調整すると、現実的なスケジュールになるだろう。「予定していた時間」と「実際にかかった時間」を照らし合わせる習慣をつけると、時間の見積もりが上手になっていく。

自分の時間を取り置きする
ipuwadolipuwadol/gettyimages

時間をうまく使う人は自分の行動時間も押さえ、追われる人は他人とのアポイントしか書かない。

時間をうまく使いたいなら、会議や打ち合わせなどだけでなく、自分ひとりの予定もあらかじめスケジュールに組み込むことだ。そうすれば、他の人にアポイントを次々に入れられなくて済む。

忘れずに確保しておきたい時間として、移動時間がある。客先訪問するときだけでなく、オンラインミーティングの前後も、接続先を変更する時間として組み込んでおくといい。

作業時間も同様だ。会議が連続すると、会議で決めたことを実行したり、議事録を作成したりする時間が取れなくなる。アポを入れたら、あわせて移動時間や作業時間も確保するようにしよう。

その際、確保する時間帯にも気を配るとベターだ。脳科学的には、起床後3、4時間は脳がしっかり働くと言われている。この「ゴールデンタイム」には会議を入れず、重要な仕事や頭を使う仕事のための時間にすると、効率的に仕事が進む。

【必読ポイント!】時短・効率アップ編

相手の時間を早めに予約する

時間をうまく使う人は相手の時間を先に押さえ、追われる人は希望通りのアポが取れない。

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要約公開日 2023.03.07
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