挨拶は丁寧にしてみよう。笑顔で、そして「相手に体ごと向け、目を見て挨拶」をしてみるのだ。ちらりと相手を見るだけや、顔も向けずに挨拶する人もいるが、相手に体を向けることは手間も時間もかからない。そして、それだけで印象がまるで変わってくる。挨拶は相手を認めているという、尊敬・愛情などの“気持ち”を伝える行為である。
人は「承認欲求」を持っている。そのため、しっかり挨拶をしてくれた人に対しては、好意的に接するようになる。挨拶をしっかりするだけで評判が上がり、応援をしてくれる人が現れる例は山ほどあるのだ。
ある男子大学生が食事中に「グラッパってどんなお酒ですか?」と著者に尋ねてきた。著者は「私はお酒のことは無知なので……」と答えると、彼はスマホですぐにそのお酒について調べはじめ、グラッパがイタリアの蒸留酒であることを探し当てた。気になることはすぐに調べるというその習慣を、著者はすばらしいものだと感じた。
多くの人は、仕事や試験など、目的がある知識は求めようとするが、そうでないものは出逢っても放置しがちである。しかし、「知らなかったことが、わかるようになる」という“快感”は人間の純粋な喜びであり、求めれば求めるほどその快感で満たされていく。
大切なのは、好奇心を持ち続けること、求め続けることである。すぐに調べる習慣は、毎日の生活や人生をゆたかにしてくれるだろう。
朝起きてすぐにベッドを整えると、出かけるときも帰ってきたときも気分がいい。たった1~2分の簡単な作業だが、ベッドをきれいに整えることで「さあ、活動を始めよう」と1日のスイッチが入る。
朝ベッドを整える習慣には、もっと深い意味がある。元アメリカ海軍大将ウィリアム・H・マクレイヴンは、母校テキサス大学の卒業式で「世界を変えようと思うなら、まずベッドメイキングから始めよう」とスピーチをし、大きな話題を呼んだ。ベッドメイクはささやかな誇りと、つぎの任務に向かう勇気を与えてくれる。
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