「怪獣人間」は、世の中を大きく動かし、多くの人に影響を与える存在だ。彼らは世間の常識や倫理観にとらわれず、自分の掟に従って生きている。怪獣人間には生まれつきの才能があり、努力では追いつかないような革命的なことを成し遂げる。
誰でも努力をすれば、ある程度の成功はできるかもしれない。しかし、ホリエモンやソフトバンクの孫さんのような存在になることは難しいだろう。彼らのような怪獣人間は、常識の範囲から大きくはみだし、突き抜けている。怪獣人間は、努力だけでは到達できない場所にいるのだ。
怪獣人間は、人が考えつかないようなことや、思っても本気でやらないようなことを、全力でやり続けている人たちだ。たとえば、ガラケー全盛の時代にジョブズはiPhoneを発明した。ガラケーの機能を改善しようとした人は大勢いたが、スマホを実現したのはジョブズだけだ。
時代を変えるような人たちは大抵非常識で、できた人間でないことも多い。そもそも常識的であったら斬新なものは生み出せない。だからこそ、普通の人からすると怪獣人間は怖い存在だ。たとえるなら、人がゴキブリを怖がるのと似ている。ゴキブリは猛スピードで走ったりいきなり翔んだり、こちらに向かってきたりと予測不能な動きをする。
怪獣人間が怪獣であるのは、何をするか予測できないからである。
食い殺されるリスクを冒してまで怪獣人間に近づくメリット、それは「イイ案件にイチ早く出会える」ことだ。
怪獣人間たちは、いま一番面白いテーマや面白い場所、おいしい店を知っている。そして半年先に流行るものをいま感じている。著者は怪獣人間たちと飲み会をしたり、一緒に遊んだりしているだけで「次はこれが来るな」というのがわかるという。
3,400冊以上の要約が楽しめる