1年で億り人になる

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1年で億り人になる
出版社
サンマーク出版

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出版日
2022年11月30日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

『1年で億り人になる』という本書のタイトルを見て、「そんなことがあるのだろうか?」と疑いの目を持って読み始めた。冒頭には、お金を増やすためにはまず大きなお金を集める(借りる)ことだと書かれている。そして、稼ぐ(労働)ことに関しては、ネガティブだ。

常識的に考えれば、お金持ちになるためにお金を借りることは考えられない。しかし、読み進めていくうちに、その考え方に納得できるようになる。

本書の著者は、資産構築コンサルタントの戸塚真由子氏だ。「お金持ちになる」という夢をもっていた戸塚氏は、紆余曲折を経て投資の師匠と出会う。その教えに従った結果、資産・収入ゼロの状態から、4カ月で資産1億円を達成した。そんな戸塚氏が指導した生徒の74%以上は、資産ゼロや3000万円以上のカードローン地獄から脱出したそうだ。そのコンサルティングは、数年以上のキャンセル待ちという人気ぶりである。

本書のタイトルにもなっている「億り人」とは、投資活動によって、資産が1億円を超えた人のことである。1年以内にそうなることは決して夢ではないという。しかし、要約者が最初に持っていたような常識や先入観、固定概念を外すことが必要だ。

まずは本書を読み、億り人になるための「大富豪マインド」を知ってほしい。常識を超えた大富豪の大胆でありながら手堅い投資手法に思わず納得させられるはずだ。

ライター画像
中山寒稀

著者

戸塚真由子(とつか まゆこ)
株式会社MAYUKOness代表取締役社長
資産構築コンサルタント/禁労®コンサルタント
愛知県出身。超倹約家の家庭で育った反動で、「お金持ちになる」が小さい時からの夢になる。
公務員として勤務した後、民間に転職し、月収800万円を稼ぐ凄腕営業となる。しかし「高収入=お金持ち」ではないことに気付き方針転換。大富豪の生態を学ぶため、婚活もかねて世界38カ国を行き来し、アメリカ、ドバイ、スイス、アブダビ、モロッコ、モナコ、フランス、イタリア、台湾などで活躍する世界中の大富豪やVIPとの太いパイプを作る。資産家と3回結婚するも、それぞれ離婚を経てバツ3に。
ある時、現在の投資の師匠に出会い、資産・収入ゼロからたった3カ月でFIRE達成、4カ月で資産1億円になる。
その教えを広めて「1人でも多くのFIREを達成」させるべく資産構築サロンを運営。指導した生徒の74%以上を、資産ゼロや3000万円以上のカードローン地獄といった状況から生還させる。口コミで話題となり、海外からの受講者も多数。現在は数年以上のキャンセル待ちに。

本書の要点

  • 要点
    1
    真の資産家になるために、最初に大きなお金を集める(借りる)ことを考えるのが「大富豪マインド」だ。「まずは元手を稼ごう」と思うのは、貧者の発想である。
  • 要点
    2
    BS脳は、お金にお金を稼がせるという思考法である。借金をして資産を増やし、そのお金を運用して利益を得る。さらにその利益も資産にする。BS脳による「永続的なお金の原則」で、資産は計算通りに増えていくはずだ。
  • 要点
    3
    富豪になるほど「現物投資」をしている人が多い。現物投資は、利率が高いとは言えないが元本を毀損する危険性が低い。

要約

【必読ポイント!】 目指すべきは「大富豪マインド」

「貧者の発想」からの脱出

大富豪と一般の人で全く異なるのが、「お金を増やすための発想」である。

著者がこれまで出会った大富豪から学んだのは、お金を増やすために元手を稼ぐのではなく、「まず大きなお金を集める(借りる)」という「大富豪マインド」だ。

会社の経営者として成功し、お金持ちになった人は、「働いて人を雇い、会社を大きくする。その後、株主として投資家になり、成長したビジネスを売る」という流れが多い。しかし、実業ビジネスの成功は難しい。資産を構築するまでに必要な期間もわからない。「投資家」と「経営者」は全く異なる存在なのだ。

投資家としての資産構築は、誰でも成功できる。「大富豪マインド」を持ち、投資初期から大きなお金を動かして、無駄遣いを排除する。減らさないように運用すればいいだけだ。

ある資産家は、「お金があっても、借金をする」という。真の資産家になるためには、最初に大きなお金を持つことが大切である。堀江貴文氏も「小銭を投資しても絶対に負ける」と語っている。「まずは元手を稼ごう」と思うのは、「貧者の発想」なのだ。

10万円と1億円を年間5%の利率にそれぞれ投資することを考えたら、その結果は歴然だろう。10万円の投資は年間5000円、1億円の方は年間500万円の利益になる。毎年500万円の配当が得られれば、「本物のFIREが実現する」はずだ。

真のお金持ちは金の鶏を飼う
Ihor Lukianenko/gettyimages

著者の生徒で、3400万円もの借金を完済した人の例を紹介しよう。

彼は、旅行関係の事業で独立し、成功していた。ところが詐欺師にだまされ、地獄に転落するはめになる。一時期、10億円を超えていた資産は、1週間でゼロになり、生活のための借金を余儀なくされた。借金を返しては再び借りることを繰り返し、個人事業とアルバイトを掛け持ちして働き続けた。そんな状況を見かねた知人が紹介してくれたのが、ドバイのファンドマネージャー、ゴードンだった。ゴードンの教えを忠実に守った結果、1年半で借金を完済し、現在は1.5億円を運用する投資家になっている。

彼のように早く人生を逆転させて「億り人」になる人は、自己流の思考を封印し、「ケタ違いの資産家」の教えを淡々とこなしている。「資産構築に現在の資産や借金は関係ない。むしろ徹底的にお金が無い人の方が、プライドも見栄も捨てられるから強くて早い」とゴードンも断言する。

本当のお金持ちとは、年収や売上が高い人ではなく、「金の卵」を産み続ける「金の鶏」を飼っている人だ。「自動的にお金がたくさん入ってくる仕組み」を持つことが大切なのである。

BS脳による永続的なお金の原則

資産家たちは、個人の資産であっても「BS脳」で考えている。BSとはバランスシート、貸借対照表のことだ。ここでは「負債も資産」になる。

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要約公開日 2023.09.19
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