「やりたいこと」が次々見つかる!

自分らしく生きている人の学びの引き出し術

未読
自分らしく生きている人の学びの引き出し術
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自分らしく生きている人の学びの引き出し術
著者
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自分らしく生きている人の学びの引き出し術
著者
出版社
出版日
2023年09月13日
評点
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

やりたいことが見つからない、自分に必要な知識・スキルがわからない、もっと自分らしい人生を歩みたい……そう悩んでいる人は多いだろう。リスキリングが話題となり、これまで以上に「学び」にスポットライトが当たっている今だからこそ、このような悩みを抱えている人はいっそう増えているのではないだろうか。

本書の著者である尾石晴氏は、そんな人たちに向けて「あなたはまだ、『学びの引き出し』の存在に気づいていないだけ」と指摘している。「学びの引き出し」とは、これまでの人生で獲得した知識や経験を比喩的に表現したものだ。尾石氏は、「学びの引き出し」の中身を活用するには「学び軸」が不可欠だと言う。

本書を読み、ワークを実践すると、自分の「学びの引き出し」と「学び軸」が見えてきて、自分ならではの強みや本当にやりたいこと、これから蓄積すべき知識や経験が明らかになるだろう。こうした自己理解は、自分らしく、楽しく活躍するために必須のものだ。

「私なんて、大した経験をしてきていないから」と思う人もいるかもしれないが、そんな人こそ本書によって人生を変えられる可能性が高い。まずは本書を読み、自分の「アンテナ」が反応する分野を洗い出したり、その日のログをつけたりすることから始めてみてはどうだろう。これまで自分に自信が持てなかった人ほど、目の前に広がる未来に胸をときめかせることになるに違いない。

著者

尾石晴(おいし はる)
外資系メーカーに16年勤務し、長時間労働が当たり前の中、「分解思考」で時間を捻出。2児の母としてワンオペ育児のかたわら、発信業、ヨガスタジオ「ポスパム」主宰、母と子のシェアコスメ「ソワン」開発など、さまざまな仕事を始める。2020年に会社員を卒業し、サバティカルタイム(使途を決めない学びの休暇)に突入。音声メディア「Voicy」ではトップパーソナリティーとして活躍中。主な著書に『やめる時間術』(実業之日本社)、『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
Voicy https://voicy.jp/channel/862
X(Twitter) @wa_mamaharu
Instagram @waamamaharu

本書の要点

  • 要点
    1
    これまでの人生で蓄積してきた経験や知識は、人それぞれの「学びの引き出し」に入っている。学びの引き出しを活用するには「学び軸」が欠かせない。
  • 要点
    2
    学び軸は人生を主体的に生きる助けとなるもので、「感性」と「資質」の2つの要素で構成されている。
  • 要点
    3
    自分の学び軸を見出し、自分に合った学びを身につけるためには、「ログを取る」「気づきを得る」「自分を知る」の3ステップが有効だ。

要約

「学びの引き出し」とは何か

過去の学びがしまわれている「学びの引き出し」

あなたの「学びの引き出し」には、これまでの人生で得た経験や知識がしまわれている。学びの引き出しの中身は人それぞれ異なり、私たちは日常生活において、これまでの経験や知識を抽象化・具体化・一般化して活用している。

料理にたとえるとわかりやすいだろう。料理をするときの行動は人それぞれだ。レシピを詳細に読み込んでからつくり始める人、レシピをざっくりと見て大まかに進める人。材料を細かく計量する人、目分量で進める人……。

このような違いが生まれるのは、料理の知識や経験だけでなく、それらの使い方も人それぞれ異なるからだ。新たに得た学びをどのように抽象化、一般化、具体化するかが違うため、料理の仕方も変わってくる。

「学び軸」を理解すれば、自分らしく活躍できる
Goodboy Picture Company/gettyimages

「頭がいい」「学がある」からといって、必ずしも自分らしく活躍できるとは限らない。すばらしい学歴や資格を持っていなくても、自分らしさを発揮しやすい「スイートスポット」を見つけて結果を出している人はいるものだ。

こういう人たちは、何を学びにするかという自分の「軸」を理解し、今の自分にとって必要な学びを選び取っている。その軸、本書で著者が「学び軸」と呼んでいるものこそ、スイートスポットを見つけて自分らしく活躍するためのヒントになる。

著者が新卒で入社したとき、社内にはいわゆるエリートがたくさんいた。著者はそんな環境でも自分なりのルートを見つけるべく、「入社時はノンエリートだったが、今は社内で活躍している人」を観察した。観察の結果、その人たちは、自分の中にある軸に従って「何を学ぶか」「どう学ぶか」を決めているように見えた。

こうして著者は学び軸の存在に気づき、学び軸を中心とした学びに目を向けることにした。つまり、自分の学び軸が求める分野や、自分にとって苦ではない分野を学ぶことにリソースを注ぐのだ。その結果、自分だけのポジションを獲得でき、同期180人中一番で本社ポジションへ異動することができた。

「何を自分の学びにするか」という学び軸は、学びの引き出しを照らすライトとなる。ライトがあると、学びの引き出しの奥深くにしまい込まれていた過去の学びをうまく活用できたり、自分らしく生きるために必要な学びや本当にやりたいことがわかり、未来の学びの引き出しを充実させられたりする。

【必読ポイント!】「学び軸」とは何か

学び軸を構成する「感性」と「資質」
Thapana Onphalai/gettyimages

学び軸は「感性」と「資質」という2つの要素で構成されている。

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要約公開日 2023.10.09
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