リーダーは部下に対して、仕事以外の指示を出してはならない。上司という立場を利用してゴルフに誘ったりプライベートのお願いをしたりするのはNGである。
指示を出したとき、部下は「わかりました」などと言ってくれるだろう。この返事には5段階ある。前向きな順に、笑顔で即答する「やります」→笑顔がなく、一瞬の間のあとに言う「理解しました」→答えるまでに10秒かかる「考え中」→30秒かかる「評価中」→30秒以上かかる「二度と言われたくない」だ。
部下にも感情がある。口では「わかりました」と言ってくれていても、心の中では別のことを考えている可能性もある。
部下は上司に対して、想像以上に気を遣っているものだ。そんな部下の気持ちを理解し、相手を安心させることに心を砕きたい。
ちゃんと指示したはずなのに、部下が勘違いをしていた――。こうしたすれ違いの一番の原因は、「部下が作業の目的を理解できていないこと」にある。裏を返せば、全体像をしっかりと伝えていない上司に責任があるといえる。仕事を進めるうえでは、目的や全体像をしっかり伝えなければならない。
部下に対して仕事の目的をわかりやすく伝えたいなら、次の順番を守るといいだろう。
目的→目標→現状→現状とのギャップ→ギャップを埋めるための戦略→ギャップを埋めるための戦術→日々のタスク
このサイクルを常に共有して、「いま、どこに向かっているのか」を繰り返し伝えていく。そうすれば自然と生産性が上がるだろう。
あなたが想像している以上に、部下は上司からのダメ出しやフィードバックに凹んだり傷ついたりするものだ。
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