できるリーダーは「教えない」の表紙

できるリーダーは「教えない」

「自分で考えて動く部下」を育てるコツ


本書の要点

  • 内向型リーダーには独自の戦い方がある。その鍵となるのは、部下がノビノビと働ける環境を作って組織のポテンシャルを引き出すことだ。

  • 「行動すると、嬉しい結果を得る」と気づかせれば、部下の主体性は自然と高まる。

  • 任せ上手なリーダーになりたいなら、ベテラン、中堅、新人と、部下のステータスによって任せ方を変えるとよい。

  • 「仕事が面白くない」と言う部下に対しては、Will-Can-Mustの法則を活用した面談が効果的だ。

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【必読ポイント!】 内向型リーダーのマネジメントのコツ

部下がノビノビと働ける環境を作る

あなたはもしかしたら、リーダーシップに自信がなく、人を動かすのが苦手だと悩んでいるかもしれない。このタイプは「効率的に成果を出すチーム」の調査をしたグーグルのラリー・ペイジや、「皆経営者主義」を標榜したリクルートの江副浩正氏のように、部下を主役にするリーダーになればいい。内向型であっても、部下がノビノビと働ける環境を作れば、組織のポテンシャルを引き出して成果を出せる。

「心理的安全性×挑戦への貢献感」で部下のやる気を引き出す

部下にやる気を出してもらいたいなら、まずは「心理的安全性×挑戦への貢献感」の方程式を押さえよう。心理的安全性とは、立場や役割にかかわらず、誰が何を言っても受け入れられると安心して発言できる心理のこと。グーグルの調査では、組織の生産性を高める最大の要素とされている。ただし、心理的安全性だけではただの仲良し組織になってしまいかねない。だから、自分がチームの目標に貢献できているという「チームの挑戦への貢献感」も不可欠だ。この2つの要素がそろえば、部下のやる気は自然と高まっていく。

部下に発言の機会を提供する

maroke/gettyimages

管理職だからといって、無理に部下を引っ張る必要はない。それよりも、部下のフォロワーシップを引き出す工夫をしたほうが、部下の主体性と貢献感は確実に高まる。部下のフォロワーシップを引き出すために、まずはフォロワーシップを構成する2つの要素を理解しよう。1つ目の要素は、縦の軸。上司に「提言する力」だ。2つ目の要素は、横の軸。「協同する力(率先する力)」である。

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要約公開日 2023.12.07
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