今、世界中で「幸せ」への関心が高まっている。「ウェルビーイング」すなわち身体的、精神的、社会的に良好で健やかな状態であることは、世界的に重要な経営課題だ。日本でも、働く人の幸せを大切にし、社会を幸せにすることを目指す企業が増えている。
世界的にウェルビーイングが注目されるようになった背景には、「モノからココロへ」という、社会の価値観の変化がある。地球環境の悪化や資本主義経済の限界を目の当たりにして、人々は物質的な豊かさではなく精神的な豊かさを求めるようになってきた。特に日本は、G7のなかでは最も幸福度が低いという結果が出ている。経済的・物質的に豊かで安全な国で暮らしているにもかかわらず、幸せを感じられないのはなぜなのか。著者らは、その理由の一つが、一日で最も長い時間を過ごす職場にあると考える。
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