降伏論

「できない自分」を受け入れる
未読
降伏論
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「できない自分」を受け入れる
未読
降伏論
出版社
定価
1,760円(税込)
出版日
2023年06月05日
評点
総合
3.3
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

自分はダメなやつだ――。進んでそう認めたい人なんていない。誰もが、「私だってやればできる」「いつか必ずうまくいく」と信じて生きているはずだ。しかし、著者は言う。「そのプライドこそが、あなたを成功から遠ざけている呪縛だ。成功するためにはプライドをかなぐり捨てて、降伏しなければいけない」と。

元プロ野球選手の著者は、高校卒業後に横浜ベイスターズ(現DeNA)に入団するも、6年間の現役生活のうち、打ったヒットは1本だけ。プロは、結果がすべての厳しい世界だ。2012年、戦力外通告を受けて失意のうちに引退した。

現役引退後、著者はプログラミングやコーディングを学んで野球の試合映像からデータを抽出するシステムをつくり、データアナリストになった。本格的にビジネスの世界に進みたいと思うようになった著者は経営コンサルタントに転身し、現在は、企業の経営幹部に向けたコーチングの分野で活躍している。多くの成功者たちと交流するなかで著者は、なぜ自分がプロ野球の世界で通用しなかったのか、一流の人たちは一般人と何が違うのかが少しずつわかり始めたという。

この“成功のための法則”を、「降伏」というキーワードでまとめたのが本書である。何をしてもうまくいかない、一生懸命やっているのに結果が出ない、変わりたいのに変われないと悩んでいる人に、おすすめしたい。

ライター画像
奥地維也

著者

高森勇旗(たかもり ゆうき)
1988年富山県高岡市生まれ。
2006年、横浜ベイスターズ(現DeNA)から高校生ドラフト4位で指名を受け入団。12年に戦力外通告を受け引退。引退後は、データアナリスト、ライターなどの仕事を経て、ビジネスコーチとしての活動を始める。延べ50社以上の経営改革に関わり、業績に貢献。

本書の要点

  • 要点
    1
    「一生懸命やれば、必ず報われる」という考えは幻想だ。結果を出すためには幻想を捨て、「自分はこんなものだ」と降伏しないといけない。
  • 要点
    2
    結果を出すために大事なのは、考えないことだ。考えると自分のこれまでの思考が入り込んで、自己変革のための行動を妨げてしまう。
  • 要点
    3
    ゴールまでのプロセスを明確にすることも、成果を上げるために重要である。とにかく大量に行動し、自己流をやめよう。
  • 要点
    4
    言葉を変えると、見える世界が変わる。「難しい」「~と思う」「~してもいいですか?」などの表現は、いますぐ使うのをやめるべきだ。

要約

【必読ポイント!】 一生懸命という名の幻想

いまの延長線上には成功はない

「一生懸命やれば、必ず報われる」。プロ野球の世界に入った当時の著者は、そう信じて血のにじむような努力を重ねた。しかし、6年間のうち試合で打ったヒットはたった1本だった。

「一生懸命」は、結果を出す具体的な方法を真剣に考えようとしない人の幻想でしかないと、著者は主張する。

一生懸命な人は、周囲から高い評価を得ることができる。仕事に対する「姿勢」が重視されるキャリアの序盤では特にそうだ。しかしキャリアを重ねるにつれ、頑張っているだけで結果は出せていないという厳しい現実が浮き彫りになる。にもかかわらず、本人は現実を直視したがらないし、周囲は本人を腫れ物扱いするだけ。こうして、その人は一生、結果を出せないで終わってしまう。

結果を出せるようになるには、「諦める」ことが肝心だ。「自分はこんなもんじゃない」という幻想にしがみついていまの延長線上で頑張るのではなく、「自分は、こんなもんなのかもしれない」と降伏するのだ。それが、成功への第一歩である。

考えずにやる

言葉で自分を変革する
gyro/gettyimages

結果を出せるようになるためには、自分の基礎的な行動・思考様式を変える必要がある。パソコンを最適化するためにOSをアップデートするのと一緒だ。

著者はかつて、尊敬する経営者に成功するための秘訣を聞いたことがある。するとその人はこう言った。「とりあえず、1回電車に乗るのやめてみて。稼いでる経営者、大体電車乗ってないから、そこから真似してみたら?」。面食らう著者に、その経営者は続けた。「もしかしていま、考えてる? 考えてる限りは、永遠に成功することはないよ」

私たちは何かについて考える時、いままでと同じような意思決定をしがちだ。この“慣性の力”は日常生活をストレスなく送るためには便利だが、私たちが変わろうとする時は厄介だ。昔の自分が、新しく変わろうとしている自分を引き戻そうとするからである。

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要約公開日 2024.01.21
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