世の中はスピーディーに変化し続けている。かつてのビジネススキルはコモディティー化し、AIによってその状況は加速中だ。
「正解」がどんどん変わっていく時代に求められるのは、変化を素早く察知して、順応できる柔軟性だ。それこそがまさに「PDCA力」である。どんな業種や職種でも応用することができるPDCAは、万能で最強のビジネススキルと言っていい。
PDCAは、個別のスキルを加速させるベースでもある。そのため、PDCA力が上がればスキルの上達が早くなり、ビジネス力が総合的に高まっていくのである。
「鬼速PDCA」は、4つの段階で構成される。
(1)PLAN(計画):目指すべき具体的なゴール、そして「PDCAを回す理由」を明確にする。この計画フェーズが、PDCAの成功のカギを握っている。
(2)DO(実行):計画フェーズで策定した解決案をもとに、タスクを細分化して行動に落とし込む。
(3)CHECK(検証):「計画通りに実行できているか」を、定期的かつ頻繁にチェックする。当初の方針を疑う視点も持っておくといい。
(4)ADJUST(調整):一般的なPDCAでは「ACTION(行動)」だが、鬼速PDCAでは「ADJUST(調整)」を採用している。不具合を修正するだけでなく、成功している部分をさらに伸ばす、広い意味での「改善」を含むからだ。
以上が「鬼速PDCA」の全体像である。これらを深く速く回し続けることで、桁違いのスピードで成長を遂げられるはずだ。
次章からは、「PLAN」と「DO」の実践ステップを紹介していく。
すべてのPDCAは、たどり着きたい「ゴール」を決めることから始める。ゴール設定に際してのポイントは3つある。
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