「肩がこったから整体に行こうかな」「おしゃれにカットしてくれるヘアサロンに行ってみたい」と思ったとき、あなたはどのようにお店を選ぶだろうか。
きっと、いきなり近くの店に飛び込むことはほぼないだろう。事前に口コミを確認したり、友人やインフルエンサーのおすすめを参考にする人が多いはずだ。
モバイル社会研究所が実施した「2023年 スマホ利用者行動調査」によれば、15~79歳のSNS利用者のうち55%が「趣味や興味のあることの情報収集」に活用しているという。何かに興味を持って行動に移すとき、人は自覚の有無にかかわらず、インターネット、なかでもSNSの情報を手がかりにしているのである。
さらに、「今すぐ肩こりを解消したい」という段階ではなく、「肩こりに効くサロンがあれば行ってみたい」と思う程度なら、積極的に検索まではしない。何気なくSNSを眺める中で興味が湧き、そこから調べて足を運ぶという流れになる。
リンク&パートナーズの「SNS経由の購買行動調査」によると、消費者が「つい見てしまう広告」の形式は動画広告が65%と圧倒的に多く、SNS経由で購入に至る広告形式も動画広告が59・1%で最多を占めている。
つまり、「なんとなく興味を持っている」潜在層を引き込み、行動へとつなげるうえで最も効果的なのが「SNS動画広告」なのである。
ここで注意すべきは、集客を考える際に使うべきは「SNS」ではなく「SNS広告」であるという点だ。その理由を解説していく。
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