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0点主義のすすめ
0点には2種類ある
試験問題は、点数が高いほうがよいと一般に思われている。0点と100点だったら当然100点を目指すべきだとされている。しかし、0点の成績を取り続けることで蓄えられる「知の力」もある。これは試験で答案がまったく書けなかった結果としての「成績ゼロ点」のことではない。多くの学科テストや筆記試験は、人の知識力を試すものだ。そこで取る0点は、単に本人の勉強不足である。したがって、これは少し本気を出して教科書や参考書を読めば解決する。だが、そもそも答えがない問題に取り組むときは、自分の力で答えをつくりださなければならない。設問に解答するのではなく、課題を解決しなければならないのである。