


部下を育てるためには、日常の会話やミーティングで部下から質問されても、決して答えを教えてはならない。答えを与えれば、部下は自分で考えなくなり、成長の機会を失ってしまうからだ。
部下から質問されたときの正しい対応は「〇〇さんは、どう思うの?」「〇〇さんは、どうしたいの?」と問い返すことである。そして部下が考えをまとめたら、上司からさらなるフィードバックやコーチングをし、もう一度答えを導き出させる。この繰り返しによって、部下は自ら考える力を身につけて成長していくのだ。
「〇〇さんは、どう思うの?」「〇〇さんは、どうしたいの?」と切り返すこと自体は簡単である。しかし、次に示す「部下がつくる7つの落とし穴」に足を取られないよう、注意が必要だ。
・部下が「わかりません」と言ってくる
・部下から答えが出てこない
・部下の答えが間違っていた
・部下にまったく知識がない
・「急いで対応しないといけないので教えてください」と焦らされる
・「マネジャーの考えが知りたいです」とお願いしてくる
・「上司なら答えを教えるのは当然ではないでしょうか?」と言ってくる
本書では、これら7つの落とし穴を避ける具体的な方法が丁寧に解説されている。要約ではそのうち4つを取り上げる。

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