【必読ポイント!】基礎編
「読解力」とは何か

「読解力」とは、「本を読む力」だと言える。では、「本が読める」とはどのような状態を指すのだろうか。
まず考えつくのは「文字が読める」「単語が分かる」ということだ。「色即是空(しきそくぜくう)」という文字を読めて、その言葉の意味(この世に存在するすべてのものは空無である)が分かるということである。また、「文法が分かる」ことも、本を読むためには必要だろう。
一方で、文字が読めて単語の意味が分かり、さらには文法も理解できるのに、「よく分からない」と感じる文章もある。「哲学書が読めない」というのは、こういった状態であろう。本書では、このような意味での「読めなさ」に立ち向かうこと、さらには学術書や教養書を読めるようになるための「読解力」をつける方法を説いていく。
私たちが文章を読むとき、一般的には次のプロセスを経ている。
(1)文章に目を通す
(2)理解が曖昧な点に対して「問い」を投げかける
(3)その問いに答えるために必要な「文脈」(情報や知識)を補う
(4)その「文脈」の中で浮かび上がる「意味」を特定する
読解力とは「問いを自ら提起し、文脈を補うことで意味を解釈する力」だと言える。つまり「本が読める」とは、その本を「解釈できる」ということなのだ。
「意味」を解釈する
読解のゴールとなるのは「意味を解釈すること」である。では、その「意味」とはどういうものだろうか。




















