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定年前後のキャリア戦略の表紙

定年前後のキャリア戦略

データで読み解く60代社員のリアル

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本書の要点

  • 「ずっと正社員だった人」は、60代になっても働き続けている。就労理由で最も多いのは「生計の維持」である。

  • 「60歳定年」の企業の8割は、60歳時点で処遇の見直しを行っている。その多くは「3割減」である。

  • 60代社員をうまく活用できていない企業は、ステレオタイプな人材観に縛られている。それは、「定年を過ぎた『半・現役』であり、現役社員とは異なる」というものである。

  • 人生後半となる60代は、「お金」「時間」「やりがい」という3つの軸で、仕事に対する考え方を整理したい。

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60代は老後じゃない

「ずっと会社員だった60代」は働き続けている

「55歳時点で20年以上正社員として勤務をした経験を持つ人」を対象にしたパーソル総合研究所の調査では、60代の9割前後が就業しているという結果が出た。しかもそのほとんどがフルタイム勤務で、60代前半では約9割、60代後半でも3分の2に上った。つまり「ずっと正社員だった」60代は、働き続けているのである。

彼らに働く理由を3つ挙げてもらったところ、約5割が「生計を維持したいから」と回答した。「これまでのキャリアやスキルが活かせるから」「健康を維持できるから」などの選択肢を大きく上回り、「働く」におけるお金の話は、60代でも重要なファクターであることが見えてきた。

お金があれば老後は安心?

中央公論新社提供

実際、60代の就業者の約5割、非就業者の約4割が「老後に対するお金の不安がある」と回答している。就業者には給与収入があるため、経済的な不安は少ないかと思いきや、そうでもないようだ。

純金融資産保有額と、老後に対するお金の不安の関係を探ってみると、興味深い結果が見えてくる。たとえば、純金融資産保有額が「2000万円未満」の人を「正社員」「パート・アルバイト」「非就業者」に分けると、そのいずれも半数以上が「不安がある」と回答している。「2000万~3000万円未満」でも同様の傾向が見られた。お金の不安と就業状況は、ほとんど関係ないようだ。

さらに、1億円以上を持っていても、その26%はお金の不安を感じている。働いていてもいなくても、お金に不安な人は不安で、そうでない人はそうでないと言えそうだ。

何歳まで働きたいか

お金と並ぶ老後の不安材料が、健康だ。60代の就業者では「就労するにあたって配慮が必要な病気やケガ」がない人は85%前後を占める。非就業者では「病気やケガがある人」が就業者より1割以上多い。

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要約公開日 2026.04.28
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