生きがいとは「朝めざめる理由」
世界が注目する、日本の「生きがい」
著者によると、日本語の「生きがい」に当たる言葉は英語やスペイン語には存在しない。一方で、生きがいは日本人の長寿の秘訣として研究者の間で注目されており、著者たちはセンテナリアン(100歳以上の人)が多く暮らす沖縄の村でインタビュー調査を実施した。長く幸福な人生を送るヒントを取材した旅と思索を書籍化したところ大ブームとなり、実践的な生きがいの追求方法を指南する続編もベストセラーになった。本書はこれらをベースに、日本の読者向けに構成し直したものである。
順風満帆に見えても、実は内心に空虚感を抱えている人は多い。逆に、ぜいたくをしているわけではなくとも幸福な人生を歩む人もいる。その違いは「『生きがい』に気づけているかどうか」だという。情報とテクノロジーに囲まれて「生きる意味」を見つけにくい今こそ、生きがいを探す旅に出かけよう。
収容所を出る必要性

精神科医ヴィクトール・フランクルは実存分析(ロゴセラピー)を開発した。これは「人生の目的」を見出す手助けをすることで心を癒す古典的な心理療法であり、生きがいと通じるものがある。この療法では、次のような考え方がカギになる。
・人は人生の意味をつくるのではない。見つけるのだ(哲学者サルトル)。
・正しいことをするか悪いことをするか、決めるのは置かれた環境ではなく自分自身である。
人生に目的がなかったり歪められたりすると、実存的欲求不満が生じる。ロゴセラピーの特徴とは、他の心理療法では「心の病」と捉えられるむなしさや欲求不満を「変化のきっかけ」とポジティブに捉え、活用する点である。












