なぜ私たちの時間は奪われるのか
無自覚に奪われる時間
私たちは気づかぬうちに、自らの時間を奪われている。
その代表的な犯人がSNSである。いまや子どもから大人まで、1日の多くの時間をSNSに費やしているにもかかわらず、大半の人は時間を奪われているという自覚がない。
労働もまた、私たちの時間を奪う存在である。非正規労働者が増加する中、正規と同額の賃金を得るには、以前より長時間働くことが求められるようになった。現在の社会は、かつてよりも個人の持ち時間が失われやすい構造になっているといえる。
時間を奪う存在の見極め方

現代社会は、虎視眈々と私たちの時間を狙っている。漫然と日々を過ごしていると、自分の時間は知らぬ間に奪われていく。
残念ながら、この構造から完全に離脱することはできない。娯楽や誘惑をすべて断つことは現実的ではないからである。
しかし、完全にシャットアウトすることは困難でも、自分の時間を奪うものの正体を認識することは重要だ。貴重な時間を奪われているという自覚があれば、時間の使い方をコントロールできるからだ。
では、どのようにして時間を奪う存在を見極めればよいのか。
簡単な方法は、日常の中で便利だ、心地よい、楽しいと感じている行為が、誰の利益につながっているのかを考えることである。明確に他者の利益に結びついている場合、それは彼らの利得を拡大するために、自分の時間が奪われている可能性が高い。
たとえば、私たちがSNSを長時間利用することで利益を得るのは、プラットフォームの運営者である。実際、Facebookの成功により、創設者のマーク・ザッカーバーグはいまや2000億ドル規模の資産を有するとされている。




















