【必読ポイント!】香りを詠む
香りが教えてくれること
アロマや香りと聞いて、「癒し」や「リラックス」をイメージする人は多いだろう。香りによって懐かしい記憶を思い出したり、アイデアをひらめいた経験のある人もいるかもしれない。香りは、行動や記憶、想像力、創造力に働きかけるなどの力をあわせ持つ。
実際、香りは多様な役割を担ってきた。神社や寺院で焚かれるお香や、礼拝の前に行われる薫香(くんこう)は、場を整えたり、気持ちを切り替えたりするために用いられてきた。また、香りを衣類や空間にまとわせるなど、自己表現や暮らしにアクセントをつける手段としても活用されてきた。
香りに対する感じ方や選び方は、今の気持ちや経験、価値観など、さまざまな側面が映し出される。香りを通じて自分の内面に意識を向け、それに合った香りを見つける――それが、香りを「詠む」ということだ。
香りを「詠む」視点を持つと、香りとの付き合い方が変わってくる。気になる香りに出会ったら、自分の内面に目を向けて「なぜ気になるのか」を考えてみよう。
現代人は忙しく、とめどもなく流れてくる情報に振り回されがちだ。香りを「詠む」時間を持つことは、自分を丁寧に見つめ直すひとときになるだろう。
嗅覚という原始的な知性

「どうしようもなく惹かれる」「なぜか懐かしい」。香りに触れた瞬間、思考よりも先に心が動くことがある。香りにはそんな不思議な「速さ」がある。



















