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フィードバック経営の表紙

フィードバック経営

「沈黙の組織」から「高め合う組織」へ

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本書の要点

  • 組織のフィードバックには、現場と経営の間を行き来する「タテの循環」、社員と社員の間で交わされる「ヨコの循環」がある。この2つに「経営理念」という方向が加わり循環すると、「高め合う組織」になる。

  • 組織にフィードバック文化が根づくと、社員の成長実感が高まる、部門同士の情報共有がスムーズになる、経営層に声が届きやすくなるということが期待できる。

  • フィードバックを実践するときは「4つの基本原則」を意識したい。(1)マインドがすべての原点、(2)ポジティブとギャップを両輪で回す、(3)矢印をあらゆる方向に向ける、(4)起点は「受け止める力」にある。

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フィードバック経営の全体像

「壊れたエアコン」にならないために

組織の風通しが悪いと感じたら、多くのリーダーはコミュニケーションの活性化に取り組むだろう。会議のやり方の見直し、1on1の導入、チャットツールの入れ替えなどを行い、情報のやりとりは増えた。しかし、なぜか組織の動きは変わらない――そんな経験はないだろうか。

その背景には「フィードバック」の欠如が潜んでいる。「情報のやりとり」であるコミュニケーションに対し、フィードバックとは「その情報をもとに、行動や判断を修正する」ことを指す。エアコンで例えると、センサーが室温を測って画面に数字を出すのがコミュニケーション。その数字をもとに冷房の出力を調整するのが、フィードバックである。「感知して、調整する」のサイクルによって、室温は快適に保たれるのだ。

顧客が何に困っているのか。社員がどこで疲弊しているのか。現場にどんなアイデアが眠っているのか。どこで不正の芽が育ちつつあるのか。こうした声を拾い上げ、その声を経営判断に活かして進め方を調整する。この繰り返しが止まると、組織は“壊れたエアコン”になってしまう。

「感知→調整→再感知」の循環を、組織のあらゆる場面に根づかせる。それが、フィードバック経営である。

「高め合う組織」と「沈黙の組織」

本書P.34 より(日経BP 提供)

組織のフィードバックには、2つの道筋がある。ひとつは現場と経営の間を行き来する「タテの循環」だ。経営陣が打ち出した戦略を現場が実行し、顧客の反応や市場の変化に触れる。その声が経営に届いて修正され、修正された方針を現場でまた試してみる。そんな、縦方向に流れる声である。

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要約公開日 2026.10.22
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