リーダー論
覚悟を持って道を示せ

未 読
リーダー論
ジャンル
著者
野村克也
出版社
大和書房
定価
1,400円 (税抜)
出版日
2013年07月21日
評点
総合
3.0
明瞭性
3.0
革新性
2.5
応用性
3.5
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リーダー論
リーダー論
覚悟を持って道を示せ
著者
野村克也
未 読
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ジャンル
出版社
大和書房
定価
1,400円 (税抜)
出版日
2013年07月21日
評点
総合
3.0
明瞭性
3.0
革新性
2.5
応用性
3.5
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レビュー

野球好きでなくとも、野村克也氏について知っている人は多いだろう。名捕手として数々の功績を残した野村氏だが、若いビジネスパーソンにとってはむしろ監督としての印象が強いかもしれない。勝っても大喜びせず、負けたら悔しがるというよりもブスッとした表情でぶつぶつと不満をつぶやく。そんな試合後のボヤきはスポーツニュースでも毎度お馴染みのシーンであった。

野球一本で生きてきた野村氏が著した本書は、「リーダー論」という名を冠しているが、当然と言えば当然ながらビジネスリーダー(経営者や部門長など)について語ったものではない。「リーダーはかくあるべし」とあらゆる角度から説いている、その根拠は野球にまつわる事例に終始している。往年の野球ファンからすれば「垂涎もの」の舞台裏に違いないが、野球に興味のないビジネスパーソンにとってみれば感情移入しやすい類の本ではないかもしれない。

しかし、野村氏の長い監督生活で培われた洞察力や思考によって描かれる「リーダー」の定義は、スポーツやビジネスなどの現場を選ばず、普遍的な集団行動に当てはめることができるものだ。本書には人を動かし、人を育てるためのリーダーとしての姿勢や言葉の数々が記されている。しかも確固たる実績を持った老将が放つ言葉は凄みがあり、説得力が違う。本書はチームを率いる立場にいる方にぜひ読んでいただきたい一冊だ。試合後のインタビューでの印象的なボヤきを収録した本ではないので、ご安心いただきたい(笑)。

苅田 明史

著者

1935年京都府生まれ。1954年にテスト生として南海ホークスに入団。1965年、戦後初の三冠王に輝く。首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、MVP5回を獲得。1970年、35歳で選手兼監督に就任、1973年にリーグ優勝。その後、選手としてロッテオリオンズ、西武ライオンズでプレー。1980年のシーズンを最後に引退する。その後解説者として活躍後、1990年よりヤクルトスワローズ監督として、球団をリーグ優勝4回、日本一3回へと導いた。阪神タイガース監督、社会人・シダックス監督を経て、2006年より東北楽天ゴールデンイーグルス監督。2009年監督退任。2013年、日本体育大学客員教授に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

本書の要点

  • 要点
    1
    リーダーが備えるべきもっとも大切な条件のひとつは、「責任はすべておれがとる」という度量だ。リーダーは振るえる権限が大きい分、伴う責任も当然大きい。
  • 要点
    2
    人を動かす究極の方法は、「自主的に動かす」ことだ。チームを第一に考え、チームのために何ができるのか、どのように役立てばいいのかということをつねに念頭に置いて動くような選手が集うチームは最強となるだろう。
  • 要点
    3
    勝負を決める要素には「戦力」「士気」「変化」「心理」の四つが存在し、「戦力」が無くても残りの三つの要素をうまく味方につければ、戦力の不足をある程度補うことができる。

要約

哲学を持たざる者はリーダーに非ず

「おれが責任を持つ」と言える度量を持て
iStock/Thinkstock

縁もゆかりもなかったヤクルトから、野村氏が突如監督就任要請を受けたのは、評論家としての生活が九年を過ぎようとしていた一九八九年の秋だった。

当時のヤクルトは、万年Bクラスと言っても過言ではないチーム。考えていたチーム強化法も一朝一夕に結果が出るようなものではなかったため、すぐに成果が求められるのであれば断ろうと、監督就任を要請してきた当時の球団社長に確かめてみたという。「一年目は畑を耕さなければならない。二年目は種をまいて育てます。花が咲くのは早くても三年後。それまで待ってくれますか?」

社長は笑って答えた。「失礼だが、あなたに監督をやってもらったからといって、うちのようなチームがすぐに優勝できるとは思っていない。計画性を持って、急がずにじっくり選手たちを教育し、育ててやってください。(中略)私が責任を持ちます。結果が出なければ、私も一緒に辞めます。」

リーダーが備えるべきもっとも大切な条件のひとつは、「責任はすべておれがとる」という度量である。リーダーの仕事とはひとことで言えば、ビジョンとミッションを掲げ、その実現に向けて人を動かすことだ。自分の意向と指示によって人を動かすかぎり、「結果の責任は、すべてリーダーがとる」という態度は、すべてのリーダーに必須であろう。リーダーは振るえる権限が大きいぶん、伴う責任も当然大きいのである。

プロフェッショナルであるなら、なによりも「知力」を重視せよ

リーダーは専門家を束ね、自ら掲げるビジョンとミッションを実現させる立場にあるのだから、部下を圧倒するだけの知識や理論を持っていなければならない。

野村氏は近年のプロ野球が体力と気力のみの大味で荒っぽい野球が主流になってしまい、“知将”と呼ばれる監督は最近では落合博満くらいだ、と嘆く。野球は一球ごとに状況が変わる。そこで繰り広げられるおたがいの知力を尽くした読み合いや駆け引きに、野球というスポーツの本質や奥深さや醍醐味、そして弱者でも強者に勝てるという意外性がある。ほんとうのプロフェッショナル集団を率いるリーダーに必要なのは、技術力やすでに持っている能力を超えて闘いを挑むための知恵なのだ。

【必読ポイント!】 人を動かすリーダーの極意

「のびのび」から生まれる強さは本物ではない

近年では企業でも上司が部下をほめ、気分よく仕事をさせるやり方が主流になってきている。プロ野球でも二〇〇五年にボビー・バレンタイン率いる千葉ロッテマリーンズが日本一になったあたりから、そういう傾向が強くなった。いまの若者は叱られた経験が少なく、自分の価値観を否定されずに社会に出るため、自由にのびのびとやらせた方が力を発揮する、というわけだ。

だが、ロッテの強さは持続しなかった。

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生産性・時間管理 リーダーシップ・マネジメント
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野村克也
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出版日
2013年07月21日
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