「めんどくさい」を打ち破って行動するためには、「意志の力」や「やる気」が必要だと考えている人は多いかもしれない。しかし、「意志の力」や「やる気」は、短期的にしか続かないし、そうするように自分を仕向けていくことはとても苦しいことでもある。しかも、無理にテンションをあげようとすれば、「めんどくさい」が増幅してしまう恐れがある。
「やる気」に代わって、無限に行動を促すことのできる原動力が、「パッション(情熱)」である。「パッション」をもって行動し、加えて、「めんどくさい」というような心のブレーキが外れていれば、速く、楽に、夢や目標に向かって進むことができる。
著者は、めんどくさいが発生するのは、下記のような仕組みによるという。
「やらなきゃ」と思う
→いろいろと考えてしまう
→「めんどくさい」と感じる
何かをやらねばならないと思えば思うほど、「めんどくさい」と感じやすくなる。たとえば、ダイエットのためにジョギングをする、という場合に、「ジョギングをやらなきゃ」と思うと、よりめんどくさいと感じてしまう。
さらに、「走ったら膝を痛めてしまうかもしれない」「外は寒いから風邪をひいてしまうかもしれない」などといろいろと思いめぐらすうち、「めんどくさい」が募ってきてやりたくなくなってしまうというわけだ。
「めんどくさい」の発生を防ぐには、メカニズムを働かなくさせるように行動する必要がある。そのためには4つの原則がある。
1.「やらなきゃいけないこと」を減らす
本来必要のないことを「やらなきゃいけない」と思い込んでいる人は多い。それらを整理して、好きではないこと、やりたくないこと、得意ではないことは別の方法で代替できないか考えてみるとよい。
2.「やらなきゃ」と思わないようになる
どうしても「やらなきゃいけないこと」は、「やりたい」、「やってもいい」という気持ちに置き換えるようにする。
3.「やらなきゃ」と思ってもいろいろと考えない
3,400冊以上の要約が楽しめる