ドラマ思考のススメ

人とチームの魅力を引き出す
未読
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ドラマ思考のススメ
出版社
出版日
2015年08月24日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

人生は旅やドラマに例えられることがある。人生においては、予測できないことが起き、その先の道筋が変わっていって、日々の出来事が「線」のようにつながっていくため、旅やドラマに通じるものがあるからだ。一方、本書も「人生はドラマである」と提唱しているが、日常のシーンの1つひとつがドラマを演じる「ステージ」であるとしている。

日々の生活の中の1つひとつのシーン自体が、自分自身を主役としたドラマとして成立し、出会った人たちは共演者となる。そして、人生全体を俯瞰しながらステージを演出する。著者によると、こうした視点に立つことで、人間関係が劇的に良くなり、人生をハッピーエンドのシナリオに変化させられるという。この非常に斬新な「ドラマ思考」は、周囲の人々を感動させ、自分自身を向上させる効果もある。実際に、「ドラマ思考」をビジネスの現場に取り入れ、成果を出している企業もあるそうだ。本書では、具体的な場面で、この思考法をどのように用いればいいかが紹介されている。

日本で唯一の「感動プロデューサー」という肩書を持つ著者によれば、情報化が進んだ現代社会、さらにはこの先の将来において、「人に感動を与えられるかどうか」が重要な要素になるという。本書を読み、自分の意識の持ち方を少し変えることで、「ドラマ思考」は誰でも活用できる。公私を問わず、日常の活動に取り入れてみてはいかがだろう。

著者

平野 秀典
感動プロデューサー、公演家、作家。有限会社ドラマティックステージ代表取締役。
1956年生まれ、立教大学卒。一部上場企業のビジネスマンの傍ら、「演劇」の舞台俳優として10年間活動。その経験からビジネスと演劇の関連性に気づき、独自の感動創造手法を開発。勤務していた企業のV字回復に貢献する。
独立後は日本で唯一の感動プロデューサーとして、規模や業種を超えたさまざまな企業へ講演(公演)・指導を行い、誰にでもできる感動創造の極意を伝えている。音楽の殿堂サントリーホールや紀伊國屋ホールでもセミナーを開催し、大きな感動と反響を呼ぶ。講演・指導企業は一流企業を中心に数百社、受講体験者は累計で20万人を超え、リピーターとなるファンが多い。
著書に『感動のつくり方』(フォレスト出版)、『GIFTの法則』(日本経済新聞出版社)など、本書を含め国内14冊、海外翻訳11冊。

本書の要点

  • 要点
    1
    人生をドラマだととらえ、出会った人間は、自分の人生という舞台の共演者であり、感動を呼ぶ人生を送るために欠かせない存在だと考える「ドラマ思考」を活用すれば、人間関係が劇的に良くなる。
  • 要点
    2
    自分の中にあるいくつかのキャラクターを組み合わせるセルフ・キャスティングをマスターすれば、人生で最適なパフォーマンスを発揮することができるようになる。
  • 要点
    3
    結果を出すリーダーには、メタファー(比喩表現)を使って考えをわかりやすく伝える、積極表現を使う、意図を明確に伝えるという共通点がある。

要約

人生はドラマ、主人公は自分

人生で出会う人はみな、共演者

過去を振り返ってみると、何かを成し遂げたり成功したりしたときには、邪魔をする人間がいたことに気づく。しかし、そうした「嫌な人」がいたからこそ、困難を乗り越えることができたり、助けてくれる人が出てきたり、協力者が現れたりしたのである。

人生をドラマだととらえ、日常生活で出会う人はみな、共演者だと考えることで、人生を何倍も楽しむことができる。人生を感動的なドラマにするには、悪役や道化役などのキャスティングが必要になってくる。そして、ピンチとチャンス、対立と和解といったシーンの「コントラスト」も不可欠だ。

世の中のすべてのものには二面性がある。マイナスの面を無理に否定せず、困難や失敗も、ドラマを盛り上げるための要素としてとらえ、人生を「演出」することが大切である。

自分を俯瞰して見る

人生において、人は毎日、初めてのシーンを体験している。平穏な日々を送っていても、突然思いがけないトラブルに見舞われたり、心を痛めるようなニュースが入ってきたりする。そうしたときは、自分の状況を客観的に俯瞰して見ると、解決策が見つかりやすい。日常を舞台だととらえ、自分が役者として演じている姿を外側から客観的に見る「演出家」としての眼を持つことを著者はおすすめする。

人生に感動を生む

3つのスイッチをONにする
©iStock.com/digitalgenetics

日常生活で感動する体験を増やし、仕事で人を感動させることができれば、成功する確率は高くなる。脳科学的にも、感動体験が豊富な人は、アイデアに富み、人に好かれ、若々しく、認知症にもなりにくいと言われている。

人間の能力は、遺伝子で規定されているが、遺伝子のほとんどが、動かないで眠っているという。

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要約公開日 2015.11.09
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