実践版 孫子の兵法

勝者を支える最高峰の戦略書
未読
日本語
実践版 孫子の兵法
実践版 孫子の兵法
勝者を支える最高峰の戦略書
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日本語
実践版 孫子の兵法
出版社
プレジデント社
定価
1,650円(税込)
出版日
2014年10月17日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

兵法書として、『孫子』はあまりにも有名である。『孫子』そのものを読んだことがない人でも、歴史小説やビジネス書などで、その格言を耳にしたことがある人は多いだろう。三国志の英雄・曹操は『孫子』を愛読し、日本でも戦国時代、その教えを元に戦略を立てた軍師がいた。中国の毛沢東にも影響を与えていたという。現代でも、その考えを支持する経営者は少なくない。

2500年前に古代中国の呉の将軍であった孫武が書いた書である『孫子』が、なぜこれほどまでに読み継がれ、その教えが実践されてきているのだろうか。それは、『孫子』に、いかなる状況や環境でも成功できる方法が書かれているからであろう。兵法書であるから戦いに軸を置いて理論が展開されているが、それはビジネスでも、人間関係でも、家庭でも、個人の学びでも通用する教えなのである。

本書は、あらゆる場面で応用できる孫子の考え方を現代の視点から分析し、実際に活用できるように読み説いた本である。戦い方を教える『孫子』には、「敵」に勝つ方法が書かれているが、現代であれば「新たに挑戦すること」を「敵」と考えて、孫子の教えを実践せよと著者は説く。これから自分が挑みたいことは何だろう。起業、転職、投資、受験、趣味の世界を極める、あるいは婚活という人もいるかもしれない。人生におけるさまざまな挑戦に勝利したい人に、ぜひ手にしてもらいたい一冊である。

著者

鈴木 博毅
1972年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。ビジネス戦略、組織論、マーケティングコンサルタント。MPS Consulting代表。日本的組織論の名著『失敗の本質』をわかりやすく現代ビジネスマン向けにエッセンス化した『「超」入門 失敗の本質』はベストセラーになる。その他の著書に『「超」入門 学問のすすめ』(ダイヤモンド社)、『ガンダムが教えてくれたこと』『シャアに学ぶ逆境に克つ仕事術』(共に日本実業出版社)など。最新刊に本書の続編ともいえる『実践版 三国志』(プレジデント社)が5月20日頃発売。

本書の要点

  • 要点
    1
    「不敗」=負けないことが最重要である。100%勝てるときだけ戦い、そうでないときは戦わない。「やめる勇気」を持てないから負ける。
  • 要点
    2
    物事には定石があり、それを身に付けることで勝ちやすくなる。
  • 要点
    3
    勝ち組と負け組の境界線を見抜き、どのようにして勝つことができるかを知る。自分が勝ち組に入ったら、その中で上位に入るように努力し、これを繰り返してトップを目指す。
  • 要点
    4
    必勝のためには、まず勝てる相手を見つけ、戦いを挑むことである。ほとんど全ての戦いは、事前の段階で勝敗が決まる。

要約

【必読ポイント!】最も大切なものは「不敗」

やめる勇気を持ち、定石を身に付ける
Wei-Hua/iStock/Thinkstock

兵法書にもかかわらず、『孫子』には勇気を鼓舞するような言葉は出てこない。「不敗」=負けないことを最重要と考えていたため、100%勝てるときだけ戦い、そうでないときは逃げることに専念するよう説いている。不利な状況時のがむしゃらな勇気は敵の餌食になるだけという考え方だ。現代でも、賭け事で不利な状況なのに大金をつぎ込んだり、自転車操業で借金を重ねたり、終わった恋なのにしがみついたりするなど、やめる決意、つまりは戦いをやめる勇気が持てずに負けるのである。

「優れた定石(勝つ方法)を持つ」ということにも言及している。人間はだれでも自然体でいること、ありのままでいることに心地よさを感じるかもしれない。しかし、物事には「定石」がある。よい定石を学んで覚えた人は、オセロなどのゲームでも勝ちやすくなる。頭脳が優れた人でも定石を知らなければ、定石を知る凡人に負けるのである。ありのままが好きな人は学ぶことをしないが、それは負ける生き方なのだ。

新しく始めることの情報を集める

受験勉強、大学生活、就職活動、恋愛、結婚、子育て…。もし、何か新しいことを始めるなら、それをあなたの敵と一度捉えれば、目指していることを成就することが敵に勝つことだ。そのためには、敵の情報をすべて集めなくてはならない。

「敵も自分も知れば敗れることはない。自分を知って敵を知らなければ勝負は五分五分。敵も自分も知らなければ必ず敗れる」のである。自分が新たに取り組むことのすべての情報を集めているだろうか。自分を知ることは難しいかもしれないが、敵を知ることは難しくない。

情報の中でも、特に失敗談を集めることが重要である。大きな勝利は運命で決まることが多く、完全に操ることはできないが、すでに他人がした失敗は避けることができるからだ。成功からよりも失敗から学ぶことが多いのである。

敗者の教訓を避ける

過去の負け組から分析
Ingram Publishing/Thinkstock

『孫子』は多くの古代の戦いを研究して生まれており、特に「負け」についての分析が鋭い。

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