ボールド 突き抜ける力

超ド級の成長と富を手に入れ、世界を変える方法
未読
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ボールド 突き抜ける力
出版社
定価
2,200円(税込)
出版日
2015年10月21日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

情報と意志さえあれば、誰しもが重大な課題に取り組むための技術、知識、資本を手に入れられる時代に私たちは生きている――本書の著者であり、15を超える宇宙・ハイテク関連の会社を創立した起業家であるピーター・H・ディアマンディスはそう断言する。

著者によれば、現代のテクノロジーはエクスポネンシャル(指数関数的)な成長曲線を描いており、これからさらに飛躍的な発展を遂げるという。その勢いについていくことのできない伝統的な企業は衰退し、テクノロジーの爆発的な成長にうまく対応できる人々のみが生き残ることができるというわけだ。

こう書くと、壮大すぎてあまり実感が湧かないかもしれない。しかし、大きな変化の流れはすでに目の前に現れはじめている。3Dプリンターが実用化するとは、ほんの十数年前の人々は考えもしなかっただろうが、今では多くの車に3Dプリンターでつくられたパーツが用いられている。これまでの産業のあり方をガラリと変えてしまうだけの力を持ったテクノロジーが、確かに各地で産声をあげはじめているのである。

本書には今どの分野がエクスポネンシャルな成長曲線を描いているかを紹介し、その分野に参入するための具体的なテクニックや心構えを、豊富な事例とともに紹介している。「大きなことを成し遂げたい!」という人にはもちろん、何が今「熱い」分野なのかを知りたい人にもお薦めの一冊だ。

著者

ピーター・H・ディアマンディス
Xプライズ財団のCEO。15を超える宇宙・ハイテク関連の会社を創立した起業家。グーグル、3-Dシステムズ、NASAの後援を得て、シリコンバレーにシンギュラリティ大学を創立し、エグゼクティブ・チェアマンに就任。ハインライン賞、アーサー・C・クラーク賞、ニール・アームストロング賞などを受賞。マサチューセッツ工科大学で分子生物学と航空工学の学位を、ハーバードメディカルスクールで医学の学位を取得。ホーキング博士の無重力体験をアシストしたことでも知られている。2014年フォーチュン誌の「世界の偉大なリーダー50人」に選出される。

スティーブン・コトラー
ニューヨーク・タイムズ、ワイアード、GQ、ポピュラー・サイエンスに寄稿するジャーナリスト、ライターにして起業家。フロー・ゲノム・プロジェクトの共同創設者兼研究責任者。

本書の要点

  • 要点
    1
    今日のテクノロジーはエクスポネンシャルな発展を遂げている。変化に対応することのできない業界は淘汰されていくが、これからの起業家にとってはまたとないチャンスとなる。
  • 要点
    2
    イノベーションをもたらすためには、技術に対する知識をつけるとともに、正しいマインドセットを培う必要がある。環境を整え、意識を集中させるための術を身につけるべきだ。そして過去の経験から自らの哲学を編み出し、大事な局面でもブレないための心構えを身につけるべきである。

要約

突き抜けるテクノロジー

世界は「エクスポネンシャル」な成長をしている
ictor Soares/Hemera/Thinkstock

ここ最近になるまで、テクノロジーの成長は遅々としたものだった。1が2になり、3になり、4になりといった具合に、リニア(線形関数的)な成長曲線を描いていた。しかし今日のテクノロジーの進歩はエクスポネンシャル(指数関数的)であり、それにともなって世界は急激に変化を遂げている。

問題なのは、私たちに元来備わっている認知能力では、テクノロジーの急激な成長スピードにうまく対応できないということだ。これからどのようにテクノロジーが変化していくのか理解するためには、エクスポネンシャルな成長の特徴について理解しなければならない。ここでキーワードになるのが「デジタル化(digitization)」、「潜行(deception)」「破壊(disruption)」「非収益化(demonetization)」「非物質化(dematerialization)」「大衆化(democratization)」という6つのDである。これらはテクノロジーの進歩がどのような連鎖反応を生み出していくのかを示している。

6つのD
Dean Pictures/Fuse//Thinkstock

テクノロジーがエクスポネンシャルな成長を遂げた大きな要因が「デジタル化」である。イノベーションは人間がアイデアを共有することで生まれるものだが、人類が誕生した当初は伝達手段が限られていたため、アイデアの共有はなかなか進まなかった。

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