運命を拓く

天風瞑想録
未読
日本語
運命を拓く
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天風瞑想録
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運命を拓く
出版社
定価
649円(税込)
出版日
1998年06月15日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

中村天風という人物をご存知だろうか? 明治9年に生まれ、参謀本部諜報部員として活動していたものの、30歳のときに奔馬性肺結核を発病。西洋医学に救いを求めて欧米をまわるも回復せず、諦めて日本へと帰る途中、偶然出会ったヨガの聖者カリアッパ師に師事し、ヒマラヤのカンチェンジュンガという場所で修行した、という異色の経歴を持つ人物だ。本書は、中村天風が生前講述したものを、15年もの歳月をかけてまとめ直した一冊である。

とにかく中村の言葉は力強い。要点を抽出すれば、「精神論」の一言だけで片付くようにも思えてしまうかもしれない。しかし、彼の言葉にあふれる情熱と確信が、読み飛ばすことを許してくれないのだ。

「人間の健康も、運命も、心一つの置きどころ」という中村の信念は、自身の原体験に依拠している。若き頃の中村は、病に苦しみながら、命に対する関心を次第に深めていった。そして、ヒマラヤでの神秘的な体験を経て、与えられた命の役割を確信するようになった。この頃になると、病はすっかり消えてしまっていたという。

心の持つ力を愚直に信じる中村の姿勢は、理性的批判能力が鍛えられた現代人には、ともすると奇異に映るかもしれない。しかし、信念を持つことを放棄し、何事も疑ってかかる科学的な態度は、時として人生を出口のない迷路に誘ってしまう恐れがある。

力強く創造的に生きていくためにはどうすればいいのか? その答えが本書にはある。

著者

中村 天風 (なかむら てんぷう)
本名 三郎。明治9年7月30日 旧東京府豊島郡王子村(現北区)生まれ。明治35年頃参謀本部諜報部員として旧満州に派遣され諜報活動に従事。30歳の時奔馬性肺結核発病。救いを求めて米、欧を巡るも回復せず日本への帰路、ヨガの聖者カリアッパ師に奇遇。ヒマラヤのカンチェンジュンガで行修。大正8年突如感ずるところあり、社会的地位、財産を放棄し「統一哲医学会」を創設。政財界の有力者が次々に入会。昭和15年1月同会を「天風会」と改称。昭和37年4月公益法人に改組。昭和43年12月1日帰霊享年92歳。著書『真人生の探求』『研心抄』『練身抄』他。

本書の要点

  • 要点
    1
    心を積極的に働かせることが、活き活きとした生き方をするための秘訣である。自分の健康や運命を好転させられるかは、すべて心がけ次第だ。
  • 要点
    2
    痛かったり苦しかったりするときは、それを口に出しても構わない。しかしそれで心が消極的になってしまっては駄目だ。
  • 要点
    3
    迷信に惑わされてはいけない。たとえ昔から信じられていることであっても、合理性に欠けるものは切り捨てるべきである。
  • 要点
    4
    不必要な知識を身につけるとかえって身を滅ぼしてしまう。人間の使命はあくまでも創造的に活きることだと自覚しなければならない。

要約

【必読ポイント!】 思考が人生の一切を創る

心を積極的にするために
David De Lossy/DigitalVision/Thinkstock

活き活きとした生き方をするためには、心を積極的に働かせることが必要不可欠である。このことを理解するためには、人間の本質が肉体にあるのではなく、霊魂にあるということを知らなければならない。肉体はあくまでも霊魂という気の力によって活かされているのであり、霊魂から力が送り込まれれば、不健康な状態であってもたちまち肉体は回復するものだ。それにもかかわらず、ほとんどの人はわずかにでも体調が悪くなると、たちまち心配してしまう。それは「人間の健康も、運命も、心一つの置きどころ」という原理を理解していないからである。

ヨガ哲学では、「心の思考が人生を創る」という表現がある。中村自身、最初はそのことがなかなか納得できなかった。しかしそれまでの消極的な姿勢を捨て、積極的な心を持つように心がけたところ、長年患っていた病気はすっかり治り、驚くほど健康な体を手に入れることができた。このように、心の動き一つで、生命は強くもなり弱くもなるものである。なぜなら精神には、命を活かす力となる宇宙エネルギーを受け入れる機能があるからだ。積極的な心を持てば宇宙エネルギーを取り込んで活かすことができるようになるが、消極的な心では宇宙エネルギーをうまく受け入れることができず、運も悪くなり、健康状態も悪化してしまう。

積極的な心をもつための方法は単純である。「人間というものの生命は、一切の生命をしのいでいる力の結晶だ」と正しく思いこみ、いかなる場合もしっかりとそれを堅持することだ。心というのは人間の生命の本質であり、目に見えない霊魂という気の働きに対する名称である。心の中身は霊魂の活動にすぐさま直結する。そして霊魂を通じて、心はその本源である「宇宙霊」に通じているのである。宇宙霊とは一般的に、神、如来、アラーなどと呼ばれているものに便宜的につけた名前であるが、重要なのはこれこそが万物を創造するエネルギーの本源だということだ。宇宙霊は、心が積極的か消極的かに応じて、その働きを変えるようになっている。このことが理解できれば自然と、「思考が人生を創る」という結論が導き出される。だからこそ、どのような

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