
モノも思考も断捨離してスッキリ
モノはもちろん、思考も仕事も、もっとミニマルに、シンプルに、身軽に生きていきたい……そう考え、シンプルな暮らしに憧れている現代人は多いでしょう。
そこで本記事では、ミニマリストになりたい人や、モノや思考の断捨離をしたい人にぜひ読んでほしいおすすめ本を選びました。気になったものがあればぜひチェックしてみてください。
ライター・フライヤー編集部


ミニマリストになりたいあなたにまず読んでほしい本は、『minimalism』(ジョシュア・フィールズ・ミルバーン+ライアン・ニコデマス著)です。
著者のジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデマスは、“もっと少ない所有物でもっと意義深い生活を送ることを探求、実践するユニット”、ザ・ミニマリスツ(The Minimalists)として活動するふたりです。本書ではこのふたりが、ミニマリズムとは何か、ミニマルに生きるためにはどうすればいいのかを丁寧に語っています。
本書でまず押さえてほしいのは、ミニマリズムの定義です。本書によると、ミニマリズムとは解放と自由を手に入れるための「手段」にすぎず、そこには厳格な縛りやルールはないとされています。
かつては、高級車をはじめとするさまざまなモノを所持していたという「ザ・ミニマリスツ」のふたりは、ミニマリズムと出会うことにより、人生の主導権と心の健康を取り戻したそうです。あなたもミニマリズムを取り入れ、よりヘルシーに生きていきたいなら、本書を手に取ってみてください。


『minimalism』とあわせて読んでほしいミニマリスト本といえば、同じくザ・ミニマリスツのふたりによる『あるミニマリストの物語』です。
本書は、ザ・ミニマリスツのふたりがミニマリズムに出会ってからの道のりをストーリー仕立てで紹介しています。本書を読めば、ミニマリズムにより興味が湧き、ミニマリストへの一歩を踏み出すモチベーションもまた湧いてくることでしょう。「ミニマリストになりたいから、誰か背中を押してほしい」「断捨離をしたい気持ちはあるんだけど……」とモヤモヤしている人におすすめしたい一冊です。


ミニマリストになりたいなら、現代ミニマリズムを代表するひとり、ジョシュア・ベッカーの著作も外せません。ここでは『より少ない生き方』をご紹介しましょう。
ジョシュア・ベッカーは、毎月100万人以上が訪問するウェブサイト「ミニマリストになる(BecomingMinimalist.com)」の創設者であり、編集者でもある人物。そんなジョシュア・ベッカーは、ミニマリズムを、いちばん大切にしているものを最優先にして、その障害になるものはすべて排除することであると定義づけています。ベッカーにとってのミニマリズムは、所有に付随するわずらわしさを解消し、より豊かな生き方を実現するための手段だそうです。
本書で注目したいのは、モノを減らし、ベストなものだけを残すことで、残したものの価値をより高められるという指摘です。モノを手放すことを躊躇している人の背中を押してくれる、重要な指摘ではないでしょうか。


ミニマルな生き方をしたい人の憧れと言えば、四角大輔さんの名前が真っ先に挙がるでしょう。
四角大輔さんの本を読んでみたい人にまずおすすめしたいのは、ミニマリストのバイブルとして知られる『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと 文庫版』です。
四角大輔さんはレコード会社のプロデューサーとして10回のミリオンヒットを記録したのち、念願のニュージーランド移住を実現しました。現在はニュージーランド湖畔の森に拠点を構え、場所・時間・お金に縛られない生き方をしています。
四角さんの自由な生き方は、ミニマルな思考によって支えられています。本書では、四角さんのような自由な生き方を叶えるためのヒントとして、「物とお金」「ワークスタイル」「メンテナンス」「人間関係」「ライフスタイル」の5つのチャプターに分けて「捨てるべき50のこと」が示されています。具体的には、出し惜しみ癖、不得意な仕事、ToDo、バランス感覚、人脈など。これら「捨てるべき50のこと」の一覧を見るだけで、きっとドキッとすることでしょう。
書名に「20代で」とありますが、あなたが30代以降であっても、決して遅くはありません。自由で自分らしいミニマルな生き方を叶えたいなら、ぜひ読んでみてください。


四角大輔さんの著書でもう一冊おすすめしたいのは『超ミニマル主義』です。四角さんは本書で「身軽になれば成果は上がる」として、現代人がもっとミニマルに生きていくためのアドバイスをしています。
本書で語られる「超ミニマル主義」――服装、モノ、情報、ワークスペース、スケジュール、タスク、思考、習慣を軽量化する生き方――の教義は、次の8ヶ条に集約されています。
(1)最も大切なことに集中するために、他のすべてを手放す
(2)身軽さ、自由度の高さ、遊び心が、潜在能力を最大化する
(3)最短時間で最大効果、最小労力で最大パフォーマンスを
(4)仕事を愛し、楽しんで働くことで最高のアウトプットを
(5)心を軽くするために、体の負担と環境負荷を最小化する
(6)上質な成果を出し続け、持続的に働くために暮らしを整える
(7)時間に極端なメリハリをつけて初めて、人生は豊かになる
(8)仕事は究極の遊びであり、働き方は生き方である
この8ヶ条を見ただけで、いますぐ「超ミニマル主義」を実践したくなったのではないでしょうか。
「設備とモノの軽量化」「情報とワークスペースの軽量化」「スケジュールの軽量化」「タスクの軽量化」「思考と習慣の軽量化」のうち、気になる章から読んでみてください。同じく四角さんが超ミニマルな人生戦略を語った『超ミニマル・ライフ』とのあわせ読みもおすすめです。




もっと豊かに、もっと自分らしく生きていくためにミニマリズムを取り入れたいあなたには、『半分、減らす。』をおすすめします。
著者は、精神科・心療内科医であり、臨済宗建長寺派林香寺住職でもある川野泰周さん。本書ではそんな川野さんが、物、食事、消費、情報、仕事を「半分、減らす。」ことによって豊かに生きていく方法を教えてくれます。
なぜ、「少し」や「たくさん」などではなく、きっかり「半分」なのか。それは、「半分」は指標としてわかりやすく、行動変容につながりやすいからだそうです。
その例として挙げられているのが、スマホ。「スマホを使う時間を減らそう」と漠然と思っているだけでは、どのくらい減らせばいいのかと迷ってしまい、なかなか行動に移せないでしょう。一方、「半分、減らす。」ことを目指してみると、新しいルールを設けたり、あれこれと工夫したりすることになり、行動の改善につながるはずです。
断捨離をしたい人や、生活習慣を改善したい人、食べすぎをやめたい人にとって、「半分、減らす。」は、シンプルながら人生を変えてくれる教えとなるはずです。


やるべきことが多すぎて頭がいっぱいだし、心身ともに辛い……そんな人はぜひ『しないことリスト』を手に取ってみてください。
本書は、シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人で、ブログ「phaの日記」などでも知られるphaさんが、書名のとおり「しないことリスト」を示してくれる一冊。所有しない、努力しない、自分のせいにしない、期待しない、お金で解決しない、元気でいつづけない、つながりすぎない、同じ土俵で戦わない、仕事に身を捧げない――本書の章タイトルを読むだけでも、疲れた心が少しずつ回復していくのを感じるはずです。一度にすべてを実践するのは難しくても、本書はきっとあなたの心のよりどころになってくれるでしょう。


思考をよりシンプルに、ミニマルにすることで、大きな成果を効率よく出したい……そんなあなたには『ミニマル思考』(鈴木鋭智著)がぴったりです。
本書では、「ジャンク思考」と「ミニマル思考」を対比させ、ミニマルに考えることの大切さが説かれています。
ジャンク思考とは、課題の原因を突き止め、その解決策を導き出そうとするときに、余計なことにとらわれてしまったり、本質的な目的から離れてしまったりする思考のこと。ジャンク思考をしていると、問題解決が遠のいてしまいます。
一方、ミニマル思考とは、余計なことにとらわれることなく、シンプルに本質的に考える思考。ミニマル思考ができれば、課題解決へと最短距離でたどり着きやすくなります。
「ジャンク思考」から遠ざかり、「ミニマル思考」を身につけてスピーディーに課題解決できるビジネスパーソンになりたい人におすすめしたい一冊です。


不要なものを削ぎ落して成果を最大化させる方法を教えてくれる本といえば、『エッセンシャル思考』(グレッグ・マキューン著)は外せません。2014年に邦訳が刊行されて以降、多くのビジネスパーソンから愛され続けているロングセラーです。
エッセンシャル思考とは、大事なことを見極めて、自分の持てるリソース(時間とエネルギー)を効果的に配分し、最高のパフォーマンスを発揮するための技術のこと。本書では、エッセンシャル思考の定義から実践方法までが丁寧に指南されています。
「精一杯頑張っているのに成果が出ない」「仕事が多すぎて、頭がいっぱいいっぱいになっている」……本書はそんな悩めるビジネスパーソン必読の一冊です。同じ著者の『エフォートレス思考』とあわせて読んでみると、仕事のストレスや労働時間を減らしつつ、より大きな成果を上げられるようになるでしょう。




ミニマルな努力で最大の成果を出す方法を知りたいあなたには、『がんばらない戦略』(川下和彦著)もイチオシです。
本書は、ユニークなストーリー形式で、「がんばらない戦略」(=がんばりすぎずに大きな成果を出すための戦略)を示してくれる一冊。本書の「がんばらない戦略」は10のステップにまとめられており、要約ではそのうち6つを紹介しています。
(1)意志の力を使わない仕組みをつくる
(2)「義務」を「娯楽」に変える
(3)習慣をシンプルにし、きっかけを見つける
(4)習慣になるまではご褒美を用意する
(5)「宣言」と「予約」の力を活用する
(6)一定のリズムで同じ行動を繰り返す
ここまで読んでおわかりのとおり、「がんばらない戦略」のキーワードは「習慣」。習慣の力を最大限利用して、ミニマルな努力で大きな成果を出したいなら、本書をぜひ手に取ってみてください。ストーリーを楽しみながら、あなたの成果を上げてくれる「習慣」の技術が身につくでしょう。


断捨離に挑戦したい、でもなかなか捨てられない……そんな人におすすめする本は『捨てる脳』です。脳内科医であり、脳に関するベストセラーを多く上梓してきた加藤俊徳さんが、「集める脳」から「捨てる脳」へシフトしていく方法を教えてくれる一冊です。
加藤さんによると、私たちが「捨てられない」のは当然のこと。なぜなら、脳は本来、集める性質を持っているからです。しかしそれでも、意識的に「集める脳」から「捨てる脳」へとシフトしていかないと、私たちの脳は劣化の一途をたどっていくのだといいます。
本書では、「捨てる脳」になって「大事なものを残す」コツが、次の3つにまとめられています。
1つ目は、「捨てる基準」「残す基準」を決めること。「財布の中のレシートは毎週金曜日に整理する」「2年以上着ていない服は誰かにあげるか処分する」など、自分にとって納得のいく基準を設定すると、スムーズに断捨離ができるはずです。
2つ目は、保留もOKにすること。“判断する期日さえ決めておけば、保留してもよい”というルールにすると、気持ちが楽になるでしょう。
3つ目は、記憶や感情とリンクしているものは無理に捨てようとしないこと。著者によると、何かを見て記憶を呼び覚ますのは脳にとって好ましい行為なので、「絶対にモノを減らさなくては」と思い悩む必要はないそうです。
断捨離が進まないのは脳の性質上、仕方ないのだ――。そう知るだけで、気持ちがずいぶん軽くなり、「断捨離とゆっくり付き合っていこう」と思えるのではないでしょうか。


断捨離といえば、近藤麻理恵さんの名前を思い浮かべる人も多いでしょう。身の回りのモノよりも、ワークスペースや仕事そのものの断捨離に関心がある人には、近藤麻理恵さんの『Joy at Work ジョイ・アット・ワーク』をおすすめします。
本書のテーマは“仕事の片づけ”。たんにワークスペースをスッキリと断捨離するだけでなく、「なぜ仕事をしているのか」「どういう働き方をしていきたいのか」を自問自答し、自分の価値観を知ることが、その本質だとされています。
あなたにとって、自分のワークスペースや働き方は「ときめく」ものになっていますか? もし「イエス」と即答できないなら、“仕事の片づけ”の世界に足を踏み入れてみてください。
「ミニマルな時間で大きな成果を得たい」「自分に合った本を効率よく選んで、ミニマルなスペースを有効に活用したい」……そんな方には、1冊10分で読める本の要約サービス「flier(フライヤー)」がおすすめです。
話題の新刊から定番の名著まで、編集部が厳選したおすすめ本の要約を、ぜひチェックしてみてください。
▶スキルアップ・キャリアの要約一覧はこちら