あるミニマリストの物語
僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで

未 読
あるミニマリストの物語
ジャンル
著者
ジョシュア・フィールズ・ミルバーン ライアン・ニコデマス 吉田俊太郎(訳)
出版社
フィルムアート社
定価
1,944円
出版日
2016年04月15日
評点(5点満点)
総合
3.8
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
4.0
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レビュー

「ミニマリズム」とは、最小限の所有物で生活するライフスタイルのことであり、それを実践している人たちを「ミニマリスト」と呼ぶ。最近ではミニマリストが世界的に増えつつある。

アメリカ人のジョシュアとライアンの二人が結成した「ザ・ミニマリスツ」は、ミニマリズムの素晴らしさを伝えるべく、世界中で講演活動を行っている。二人は自作のウェブサイト「TheMinimalists.com」で、過去の経歴やミニマリズムに関するエッセイを発信中だ。今では一日に10万人がアクセスするほどの人気ぶりという。そんな彼らが執筆した『あるミニマリストの物語』はタイトルの通り、二人がミニマリストに出会ってから今に至るまでの人生を、ストーリー仕立てで描いた回想録である。ミニマリストたちは、単に「いらない物を片付けよう」と説いているわけではない。自分と物との関係性だけではなく、現在の人間関係や習慣についても見直すことを推奨している。その結果、何を優先して生きていくのかを見つめ直すきっかけを与えてくれるのだ。

本書を読めば、生活の循環を良くして心に余裕をもたらし、普段できなかったことにチャレンジする勇気が得られるだろう。「ミニマリスト」に憧れてはいるが、まだ一歩を踏み出せていない。そんな方は本書に書かれたアドバイスを実践し、ミニマリズムの恩恵を存分に受けとっていただきたい。そうすれば、「起業したい」、「自由に世界を旅したい」などという憧れや夢に向けて、一歩を踏み出せるようになるかもしれない。

平賀 妙子

著者

ジョシュア・フィールズ・ミルバーン+ライアン・ニコデマス
ジョシュア・フィールズ・ミルバーンとライアン・ニコデマスの2人組、ザ・ミニマリスツ(The Minimalists)は、もっと少ない所有物でもっと意義深い生活を送ることを探求、実践するユニット。彼らのウェブサイト「The Minimalists.com」でエッセイを発表し、世界中から200万人を超える読者を集めている。『ウォール・ストリート・ジャーナル』『USAトゥデイ』『フォーブス』『ボストン・グローブ』、CBS、NBC、FOX、NPR、ウェブサイト「Zen Habits」等多数のメディアで紹介され、これまで出版されたシンプルな生活を題材にした著作はどれもベストセラーとなっている。『Everything That Remains: A Memoir』、『The Minimalists: Essential Essays』(邦訳『minimalism――30歳からはじめるミニマル・ライフ』)、小説『As a Decade Fades』等。

本書の要点

  • 要点
    1
    社会では、どんな職業に就いているかが重要視されている。しかし本当に大事なのは、自分のミッション(使命)を見つけて、それにパッション(情熱)を燃やし続けることだ。
  • 要点
    2
    プロピンクイティ(近接、近隣)を土台に人間関係を作るのではなく、同じような価値観や信念を持つ人を探す方が、より深いつながりを築くことができる。インターネットの発達により、こうした人を探すことが容易になっている。
  • 要点
    3
    事前にゴールを設定しなくても、自分の内に秘めたモチベーションがあれば、それが心の燃料となって生産性が向上していく。

要約

現状を見つめる

所有物に翻弄されない

コリンという人物は、持ち物がたった51個だという。彼は生活に本当の意味で価値を持たせてくれる物だけに絞っているのだ。

私たちは所有物を修理したり他人に盗まれないように守ったりするなど、常に所有物に対して注意を払って生活している。つまり、持ち物が多ければ多いほど、それなりの労力を使わなければいけない。ある物を所有すれば、それに付属する物もほしくなる。テレビにはDVDプレイヤー、車庫には新車というように。何かを求めれば、終わりのないゴールに向かって走り続ける必要があり、欲求が満たされることはない。

それとは反対に、物に翻弄されず、最小限の物を所有して暮らす「ミニマリズム」という生き方がある。ミニマリストでいれば、多くの物を所有する時に生じる心の負荷を感じることなく、もっと自由な気持ちで生活することができるのだ。

大変なのは、最初のジャンプだけ
Scovad/iStock/Thinkstock

ミニマリズムの効果は、単に持ち物を減らせるだけではない。余分な物がなくなることで視界が広がり、一歩引いた目線から自分の生活を見渡す余裕が手に入る。そして、身の回りの大切なことと、そうでないことを見分けられるようになるのだ。

ミニマリズムは、ダラダラと続けている人間関係や悪い習慣、無駄な消費など、生きていく上での邪魔な障害も取り除いてくれる。無駄な物がなくなれば、自分が本当にやりたいことに集中できる。さらには、学ぶ意欲が高まり、フットワークが軽くなって、もっとリスクを冒せるようになるのだ。

ミニマリストになるには、少し勇気がいるかもしれない。

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あるミニマリストの物語
未 読
あるミニマリストの物語
ジャンル
自己啓発・マインド
著者
ジョシュア・フィールズ・ミルバーン ライアン・ニコデマス 吉田俊太郎(訳)
出版社
フィルムアート社
定価
1,944円
出版日
2016年04月15日
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