普通の人でも確実に成果が上がる営業の方法の表紙

普通の人でも確実に成果が上がる営業の方法


本書の要点

  • 普通の営業マンでも、武器を使い、やり方を工夫すれば、営業の矛盾を乗り越えて成果を出せる。

  • 営業の量と質を両方追うためには、「先に考えてそれから動く」という「先考管理」が重要である。

  • 新規開拓のポイントは仮説ストーリーを立てることであり、新規と既存の最適なバランスを考えるうえでも仮説検証が欠かせない。

  • 仕組みと人間力はどちらも大事であり、人間力を発揮するタイミングが仕組みによって「見える化」されることが必要だ。

1 / 4

なぜ伝説の営業マンが書いたノウハウ本は役に立たないのか?

普通の会社の、普通の営業マンにもできるやり方を

MangoStar_Studio/iStock/Thinkstock

フルコミッションか、あるいはそれに近い状況で首位を争う。そんな伝説の営業マンの武勇伝は、普通の人はまず真似できないといってよい。彼らの多くは、扱う商品に対し改善要求ができないため、商品で差別化するのではなく、自分を売り込むという方法をとる。しかし、これを普通の営業マンで構成された普通の会社で実践すると、害をもたらしかねない。個々の社員が自分を売り込むと、担当変更が難しくなるうえに、商品の改良にもつながらない。また、他の担当者では対応できないような約束をしてしまうと、それがクレームの温床にもなりかねない。普通の営業マンでも、武器を使い、やり方を工夫すれば、敏腕営業マン並みの成果を出せる。実のところ、営業という仕事は多くの「矛盾」を抱えている。例えば、営業の質と量のどちらを追うべきか。目先の数字を追うことと、既存顧客のフォローのどちらを大切にすべきか。こうした相反する取り組みは、本来両方ともやるべきことで、片方だけに取り組んでも期待する成果は出ない。矛も盾も両方の武器を駆使することで、営業の矛盾を乗り越えることが可能となる。本要約では、7つの矛盾の乗り越え方のうち一部を紹介する。

2 / 4

【必読ポイント!】 質と量、どちらを追求すればいいの?

質を高めるには

営業の質を高めるべきか、それとも量を増やすべきか。結局どちらも追求すべきである。まず、質を高めるためには何が有効か。それは質を高めるために何をすべきかを具体化することだ。同じ営業マンが、同じ活動量でより大きな効果を生むには、どこに行くか(訪問先)、誰に会うか(面談者)、いつ行くか(タイミング)の3点を考えなくてはならない。1点目は、ニーズのありそうなところに絞って訪問することである。売れそうなところではなく、アポの取りやすいところに行って件数稼ぎをしてはいけない。2点目は、商談が

もっと見る
この続きを見るには...
残り2969/3792文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2017.08.04
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

瞬間フレームワーク
瞬間フレームワーク
ジェームズ・マクグラス福井久美子(訳)
「損」を恐れるから失敗する
「損」を恐れるから失敗する
和田秀樹
ヒットの崩壊
ヒットの崩壊
柴那典
レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?
レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?
新井信昭
絶対達成バイブル
絶対達成バイブル
横山信弘
これ、いったいどうやったら売れるんですか?
これ、いったいどうやったら売れるんですか?
永井孝尚
会議でスマートに見せる100の方法
会議でスマートに見せる100の方法
サラ・クーパービジネスあるある研究会(訳)
一流の組織であり続ける3つの原則
一流の組織であり続ける3つの原則
白井一幸

同じカテゴリーの要約

AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣
AI分析でわかった 仕事ができる人がやっている小さな習慣
越川慎司
壁打ちは最強の思考術である
壁打ちは最強の思考術である
伊藤羊一
しんどい世の中でどうすれば幸せになれますか?
しんどい世の中でどうすれば幸せになれますか?
橘玲樺山美夏
仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣
仕事の「判断ミス」がなくなる脳の習慣
加藤俊徳
肩書がなくても選ばれる人になる
肩書がなくても選ばれる人になる
有川真由美
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
きちんと伝わる説明の「型」と「コツ」
きちんと伝わる説明の「型」と「コツ」
阿部恵
AIエージェント革命
AIエージェント革命
シグマクシス
やりきる意思決定
やりきる意思決定
中出昌哉
生成AI最速仕事術
生成AI最速仕事術
たてばやし淳