1時間でわかるイーサリアム入門

~ビットコインに次ぐ仮想通貨をゼロから学ぶ~
未読
日本語
1時間でわかるイーサリアム入門
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~ビットコインに次ぐ仮想通貨をゼロから学ぶ~
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1時間でわかるイーサリアム入門
出版社
定価
990円(税込)
出版日
2017年12月22日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

ビットコインの登場から約10年。SBI、GMOなどのIT大手がマイニングに乗り出すなど、仮想通貨は一般的にも浸透してきた印象がある。

仮想通貨というとビットコインばかりが取り沙汰されがちだ。しかし世の中には1000種類以上もの仮想通貨が存在している。仮想通貨はリアルな紙幣やコインをもたないものの、法的にも認められているれっきとした「通貨」だ。そのなかで現在勢いを急速に増しているのが「イーサリアム(ETH)」である。

イーサリアムは取引開始が2015年という、非常に若い通貨だ。しかしその成長度や安定感はビットコインを凌ぐほどであり、取引量も多い時で1日20億ドル超と、ビットコインを上回ることもある。現にこの2つの通貨で、仮想通貨市場の時価総額の約7割を占めているという。

本書はこの新しく注目度の高い仮想通貨イーサリアムについて、基礎から教えてくれる教科書である。非常にわかりやすく、かつ丁寧に書かれていて、入門書としてこれ以上のものはないだろう。ページ数も100ページに満たないため、すきま時間にさらりと読める。まさにタイトルのごとく「1時間でわかる」はずだ。

イーサリアムについて知りたい人はもちろんのこと、これから「仮想通貨デビュー」をしたい人にもおすすめである。投資方法についてのハウトゥも、詳しく説明されている。

今後さらに進化し、存在感を高めていくであろう仮想通貨。本書でその基礎を学んでみてはいかがだろうか。

ライター画像
矢羽野晶子

著者

小田 玄紀(おだ げんき)
株式会社ビットポイントジャパン ファウンダー。
1980年生。東京大学法学部卒業。大学在籍時に起業し、後に事業を売却した資金を元にマッキンゼー出身者らと共に投資活動を始める。「頑張る人が報われる」をコンセプトにして起業家や社会起業家の事業立上げ・経営支援を行う。株式、FX、債券などの投資にも精通し、仮想通貨取引にも携わる。2016年3月に上場会社子会社として初の仮想通貨取引所であるBitpointを立上げ、同社代表取締役に就任する。

後藤田 隼人(ごとうだ はやと)
株式会社インロビ 代表取締役。
1987年生。法政大学法学部卒。大学卒業後、株式会社エルテスに入社。執行役員として営業、事業開発、マーケティングなどを担当。株式上場までの礎を築く。2014年に株式会社インロビを創業。仮想通貨取引所の比較サイト「ビットコインラボ」などを運営。

本書の要点

  • 要点
    1
    イーサリアムはビットコインに次いで注目度の高い仮想通貨であり、最近では大企業も活用しはじめている。
  • 要点
    2
    イーサリアム最大の特徴は「スマートコントラクト」だ。ブロックチェーン上に契約を直接載せ、銀行や証券会社などの中央管理者を通さずに、自動的に契約内容を履行させることができる。
  • 要点
    3
    少額から購入でき、1年365日、昼夜を問わず売買できるイーサリアムは、初心者でも簡単に投資を始められる。しかし仮想通貨は価格変動が激しく、リターンもリスクも高い。自分の投資レベルに合った方法で投資するべきだ。

要約

【必読ポイント!】 スマートコントラクト

イーサリアム――ビットコインに次ぐ仮想通貨
BackyardProduction/iStock/Thinkstock

仮想通貨といえば「ビットコイン」を思い起こす人が多い。だが現在「イーサリアム」がビットコインを超える機能をもつ仮想通貨として、急速に存在感を強めている。時価総額も第1位のビットコイン(15兆円)に次ぎ、第2位(5兆円)につけている。

仮想通貨は「本物ではない」というイメージをもたれがちだが、日本円など法定通貨と同じように、決済や送金に使うことができる。日本でも正式な支払い手段として認められており、法律では「その他の通貨と同等の財産価値をもつ」「インターネットを通じてやりとりできる通貨」と定義されている。

いま仮想通貨は約1000種類以上も存在する。なかでも有名なビットコインは、もはや法定通貨の米ドルのような存在で、すべての仮想通貨の基軸となっている。ビットコイン以降に誕生した仮想通貨は、ビットコインに新たな技術を加え差別化を図った「進化系」であり、イーサリアムもそのひとつだ。

イーサリアムでは、主に次の4つのことが可能である。まずプラットフォームとしての利用で、ブロックチェーンを使ったアプリケーション開発ができる。実際イーサリアムではこのプラットフォーム利用がとても多い。

次に投資だ。国内のほとんどの仮想通貨取引所で取扱いがあるため、簡単にイーサリアムは売買できる。

また決済もできる。しかもイーサリアムはビットコインよりも決済スピードが早い。これは店舗にとって好ましいことだ。イーサリアム決済が普及すれば、さらにその価値は向上するだろう。

そして送金だ。銀行で海外送金をすると1回2500~4000円程度の手数料をとられるが、仮想通貨ならこの送金手数料がとても安い。そのため少額の送金や寄付に適しているといえる。

イーサリアム最大の特徴「スマートコントラクト」
8vFanI/iStock/Thinkstock

イーサリアム最大の特徴に「スマートコントラクト」がある。スマートコントラクトとは読んで字のごとく、契約を賢くおこなう技術のことだ。ビットコインとの違いもここにある。

ビットコインは誰がいくら売買したかという「取引記録」をブロックチェーン上に記録する。対してイーサリアムは取引でおこなわれる「契約内容」を記録するため、契約を自動的に実行することができる。たとえば飲料の自動販売機は、「(必要な)お金を投入する」「(欲しい飲料の)ボタンを押す」という条件を満たすと、取り出し口から飲料が出てくる。スマートコントラクトもこれと同じで、設定した契約内容に従い、それが満たされたら自動的に実行されるのだ。

スマートコントラクトのポイントは、中央管理者を介さずに契約内容を執行できる点にある。従来は銀行、証券会社などの中央管理者が情報を守秘・管理していた。しかしブロックチェーンの特性上、契約内容は不特定多数のコンピュータやサーバ上に分散して記録されるため、内容の改ざんは難しい。不特定多数の目にふれることで、その監視がセキュリティになるというわけだ。この仕組みにより、これまで管理に要していたコストと時間を省くことができる。

スマートコントラクトを利用したプロジェクト

イーサリアムのスマートコントラクトは、誰でもブロックチェーンを利用して構築することができる。

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