プラットフォーム・レボリューション

未知の巨大なライバルとの競争に勝つために
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おすすめポイント

「プラットフォーム」という言葉を、ここ最近ビジネスの世界で頻繁に聞くようになった。プラットフォームとは直近20年のビジネス変革の原動力となった、もっとも重要なビジネスモデルだ。代表的なプラットフォーム企業にはグーグル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックといった、そうそうたる企業が並ぶ。ウーバーやエアビーアンドビーなどの急成長企業や、シリコンバレーのベンチャーの多くもプラットフォーム企業だ。

プラットフォーム・モデルが広がると、ビジネスのほぼすべての側面で革命的変化が起きると著者はいう。たしかにプラットフォーム企業は今後も各業界に広がり、大きなインパクトをもたらすだろう。しかしその中身を十分に理解している人はまだまだ少ない。

本書はプラットフォーム研究の第一人者として多くの研究成果を発表してきた著者たちが、プラットフォームの特徴やメカニズムを、多くの事例を通して明らかにした力作である。プラットフォーム・モデルがなぜ大躍進するのか。どうやって既存のビジネスを打ち負かしているのか。なぜこんなにも速く大きく成長できるのか。

プラットフォームの特徴を把握し、プラットフォーム企業への対抗策を講じることは、現代の経営戦略を考えるうえでなかば必須といっていい。まさしく「必読」の一冊である。

著者

ジェフリー・G・パーカー (Geoffrey G. Parker)
ダートマス・カレッジ教授およびMITデジタル・エコノミー・イニシアチブ客員研究員兼リサーチ・フェロー。経済学の産業組織論分野において、「ツーサイド市場理論」の共同開発者としての業績が名高い。

マーシャル・W・ヴァン・アルスタイン (Marshall W. Van Alstyne)
ボストン大学教授およびMITデジタル・エコノミー・イニシアチブ客員研究員。「ツーサイド・ネットワーク理論」の基礎への貢献で知られる。

サンジート・ポール・チョーダリー (Sangeet Paul Choudary)
プラットフォームに関するコンサルティングを世界的に展開。メディア・ラボにあるMITプラットフォーム戦略グループの共同議長。INSEADビジネススクールの学内起業家兼センター・フォー・グローバル・エンタープライズ・フェロー。

本書の要点

  • 要点
    1
    プラットフォーム・ビジネスは、自分たちがコントロールしていない資源を用いて価値を創造するので、非常にすばやく成長できる。
  • 要点
    2
    プラットフォームの基本構造は、参加者+価値単位+フィルターだ。
  • 要点
    3
    立ち上げにおいてどのような戦略をとるにしても、プラットフォーム企業はプッシュ(広告や広報)よりプル(口コミ)を重視するべきだ。
  • 要点
    4
    プラットフォームでは収益化する際、誰に課金するのかをよく考えなければならない。
  • 要点
    5
    プラットフォーム革命は、予測不能な形で私たちの世界を様変わりさせるだろう。その課題に対して、私たちは創造的かつ人道的な対応をしなければならない。

要約

【必読ポイント!】 プラットフォームとは

「プラットフォーム」と「パイプライン」
metamorworks/gettyimages

「プラットフォーム」は「パイプライン」の対概念だ。従来のビジネスではパイプライン型が基本だったが、いまそれがプラットフォーム型のビジネスに取って代わられようとしている。まずはこの両者の特徴について説明していこう。

パイプライン型とは円筒形のパイプのようなビジネスモデルだ。パイプの片方に製品(モノ)やサービスの生産者が、もう片方にそれらの消費者がいる。パイプを通して生産者から消費者へと製品が移転するなかで、段階的に価値をプラスしていく。まさに直線的なバリューチェーン構造であり、一方通行な点に特徴がある。

パイプライン型のもうひとつの特徴は、それぞれの工程にかならず「ゲートキーパー」がいることだ。たとえば伝統的な出版業界の場合、本の原稿が消費者の手に渡る前に編集者が存在している。彼らはパイプの途中にいて、何千もの候補作品のなかから売れるかどうかを経験や推測によって判断し、品質を管理しているのである。

プラットフォームは舞台である

プラットフォーム型は、従来の直線的なバリューチェーンと違い、舞台のような平面のイメージだ。タイプの異なる消費者同士が、プラットフォーム上で提供される資源を使ってお互いにつながり合い、価値を創出、変更、交換、消費するという構造である。

プラットフォーム型の大きな特徴は、ネットワーク効果による価値形成だ。これは電話サービスを考えるとわかりやすい。もし世のなかに電話が1台しかなければ、電話サービスの価値はゼロだ。しかし加入者が増えれば増えるほど、電話サービスの価値は非線形的に増していく。

このように多くの人々が参加して、お互いのインタラクション(相互作用)を起こすような場と機会を提供することが、プラットフォーム型のビジネスだ。プラットフォームとは、価値の生産者と消費者のあいだでインタラクションを促進するように設計されたインフラといえよう。

プラットフォームの台頭
RomoloTavani/gettyimages

プラットフォーム・ビジネスは、自分たちがコントロールしていない資源を用いて価値を創造する。ゆえに従来の企業よりも、はるかにすばやく成長できる。

たとえばヒルトンやシェラトンなどのホテルチェーンが拡大を図ろうとしたら、自前で新たに部屋を増設し、何千人ものスタッフを雇用しなければならない。だが宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイト「エアビーアンドビー」の場合、ネットワーク上のリストに部屋を追加してもらうだけでビジネスが成立するので、限界費用がほぼゼロのまま拡大できる。実際にエアビーアンドビーは10年も経たないうちに、ホテル業界から顧客を奪い取ってしまった。

プラットフォーム企業が台頭したことにより、昔ながらのビジネスプロセスは再構成を迫られている。かつてはほとんど稼働していない自動車、ボート、芝刈り機などを見知らぬ他人に貸すのは難しかった。だがプラットフォームの登場で、これらのシェアが容易になった。さらに不履行時の保険契約と評判システムが実装され、ユーザーの適切な行動が奨励されるようになると、「シェアリング・エコノミー(共有経済)」という消費行動が発達。プラットフォーム企業の台頭につながった。

プラットフォームを生み出すには

成功するプラットフォームの設計原則

プラットフォームを生み出す際は、コア・インタラクション(中核となる相互の関わり合い)の設計から始めなければならない。

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