flier_logo
ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから
データ・ドリブン・エコノミーの表紙

データ・ドリブン・エコノミー

データがすべての企業・産業・社会を変革する


本書の要点

  • データ・ドリブン・エコノミーとは、リアルな世界から集めたデータが新たな価値を生み出し、あらゆる企業・産業・社会を変革していく一連の経済活動のことである。

  • デジタル化はいままでにない新しい価値を生み出し、ビジネスモデルの再構築を促す。産業界ではすでにそうした兆候が現実化している。

  • デジタル化は社会基盤に変革をもたらす力を持つ。企業はオープンイノベーションの視点を持ち、業界の垣根を超えたエコシステムを形成する必要がある。

1 / 3

【必読ポイント!】動き出すデータ・ドリブン・エコノミー

データ・ドリブン・エコノミーとは

Andrey Suslov/gettyimages

データ・ドリブン・エコノミー(データ駆動型経済)とは、リアルな世界から集めたデータが新たな価値を生み出し、企業・産業・社会を変革していく一連の経済活動のことだ。これからはデータが起点となり、あらゆる領域で価値を生み出す動きが加速していく。デジタルがあらゆる産業・社会を変革していく時代の到来である。

すでにデジタル化の流れは業界の垣根を壊し、社会に大きな変化をもたらしつつある。インターネットやスマートフォン、クラウド、センサーが普及したこれまでの20年間は、あくまでデジタル革命の「助走期」だ。それはデジタル化に舵を切るためのインフラ整備にすぎない。これからはICT(情報通信技術)が真価を発揮する「飛翔期」に入り、デジタルが社会の隅々まで浸透していくだろう。

とはいえデジタルの浸透には長い時間がかかるのも事実だ。デジタル化を推進するためには組織や働き方の変革が必要だが、従来型のやり方に固執する反対勢力が障害となる。過去の歴史を紐解いてみても、ある産業がバブルの崩壊を経て台頭するまで、30年から40年かかっている。インターネットバブルやリーマンショックでバブルがはじけた時期を加味すると、真の意味でデジタル社会が到来するのは2040年頃になるはずだ。しかし「まだまだ先のこと」と安心してはいけない。デジタル化の動きはすでに始まっている。

リアルデータはWebデータを凌駕する

インターネットの普及により、世の中を飛び交うデータ量は増加の一途を辿っている。いまやデータは「21世紀の石油」と形容されるまでになった。

インターネットが普及し始めてから現在までの約20年間において、データの主役はWebデータが担ってきた。Webデータの覇者として、グーグルやアマゾン、フェイスブックが知られている。データを握っているこうした企業はプラットフォームを構築し、独自のエコシステムを形成してきた。

しかし私たちの生活のなかには、デジタル化されていない膨大な量のアナログデータがある。そしてIoT(モノのインターネット)の普及により、あらゆるものが低コストでインターネットに接続され、リアルな世界からアナログデータを簡単に収集できる環境が整備されつつある。リアルデータの量は、グーグルやアマゾン、フェイスブックが集めてきたWebデータとは比較にならないほど膨大だ。今後はリアルデータを集めたものがプラットフォーマーとなり、市場を席巻するだろう。しかも誰にでも勝利をつかむチャンスがあるのが、リアルデータの世界といえる。

デジタル化に取り組む姿勢

Blue Planet Studio/gettyimages

どんなデータを収集し、どんなサービスを提供すればよいのか、疑問に思うかもしれない。しかしその問いに明確な答えはない。なぜならデータビジネスにおいては、走りながら考える過程で、新たな価値が見つかるからだ。

たとえばアマゾンがやっている「アマゾンレンディング」という小口の融資事業は、事業者の取扱商品や取引履歴、在庫状況といったデータを収集していくなかで、なかば偶発的に生み出された。またアメリカンフットボールでは、戦略分析のために始めた選手のプレーをデジタル化する取り組みが、結果的には観客にとっての魅力的なコンテンツ提供にもつながっている。どちらのケースにおいても、データを収集した当初は、新しいサービスを生み出すことを想定していなかったはずである。

新たな価値が生まれるかどうかは、やってみなければわからない。

もっと見る
この続きを見るには...
残り2436/3895文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2019.08.06
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

社長の条件
社長の条件
冨山和彦中西宏明
仕事に効くオープンダイアローグ
仕事に効くオープンダイアローグ
鈴木隆
データ資本主義
データ資本主義
斎藤栄一郎(訳)ビクター・マイヤー=ショーンベルガートーマス・ランジ
ニック・ランドと新反動主義
ニック・ランドと新反動主義
木澤佐登志
社会学史
社会学史
大澤真幸
ふたつの日本
ふたつの日本
望月優大
凡人起業
凡人起業
小原聖誉
ランキングのカラクリ
ランキングのカラクリ
谷岡一郎

同じカテゴリーの要約

すぐやる人になる時間術
すぐやる人になる時間術
Nagisa
気がかりゼロ
気がかりゼロ
山田智恵
やらないことを決める技術
やらないことを決める技術
大平信孝
無くならないミスの無くし方[決定版]
無くならないミスの無くし方[決定版]
石田淳
70%で働く
70%で働く
佐野創太
静かな時間の使い方
静かな時間の使い方
安斎勇樹
目標を「達成できる人」と「できない人」の習慣
目標を「達成できる人」と「できない人」の習慣
嶋津良智
最初の「10分」がすべて
最初の「10分」がすべて
井上皓史
トヨタの会議は30分
トヨタの会議は30分
山本大平
ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科
ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科
堀田秀吾

フライヤーは、著者・出版社の許諾を得たうえで要約を掲載しております。また、選書委員会を設けて今読むべき本を厳選し、ライターが要約を作成しております。詳しくはコンテンツポリシーをご確認ください。