世界にバカは4人いる

未読
日本語
世界にバカは4人いる
出版社
フォレスト出版

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定価
1,870円(税込)
出版日
2019年06月15日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

他人とのコミュニケーションは、いつの時代も変わらない悩みのひとつである。これは我々シャイな日本人だけではなく、世界各国の人たちが抱える問題でもあるようだ。本書がスウェーデンで85万部以上の売り上げを記録し、40カ国で翻訳され、世界中で支持されている状況を見れば、世界中の人が同じような悩みを抱え、本書にその答えを見出そうとしていると言うことができよう。

本書では、人の性格を大きく「赤タイプ」「黄タイプ」「緑タイプ」「青タイプ」の4つに分類し、それぞれを分析するとともに、各タイプとのコミュニケーションにおけるヒントが紹介される。

タイトルにある「バカ」とは、「自分とは違うタイプの人間」のことだ。タイトルだけを読めば、「自分が理解できない人を“バカ”とし、その人とのコミュニケーションにおけるストレスを緩和させる本」とも捉えられそうだ。だが読み進めると、「自分と違うタイプの人間」を批判すること自体が愚かなことだと気づかされる。相手の何かが鼻につくのは、自分のなかにも同じ要素があるからだろうし、思い通りにならないことを他者批判によって埋めることはできないからだ。

つまり本書は、コミュニケーションの本質や人間が持つエゴを読者に気づかせてくれる良書だ。人間の特性をよく理解し、自分の考えや生き方に反映させることができれば、結果的に誰もが平和で豊かな人生に導かれるのではないかと思う。

ライター画像
松田義人

著者

トーマス・エリクソン(Thomas Erikson)
マネジメント・コンサルタント。講演家。作家。
スウェーデンでコミュニケーション研究の第一人者として知られる。組織をリーダーシップの視点から改革し、20年間で5000人以上の経営者を指導。彼が利用する「DiSCモデル」を元にした理論は人のさまざまな行動様式を描く心理モデルとして35の言語に翻訳されている。また、コミュニケーションと人間行動に関する本だけではなく小説も執筆している。
本書はスウェーデンだけで85万部を超える異例のベストセラーとなり、現在40カ国で出版が決まっている。

本書の要点

  • 要点
    1
    人の性格は大きく分けて、赤タイプ、黄タイプ、緑タイプ、青タイプの4つに分けられる。理想のチームは、4色すべてが揃っているチームだ。
  • 要点
    2
    赤タイプはリーダー向きの性格だ。赤タイプとのコミュニケーションでは、最も伝えたいことから話そう。
  • 要点
    3
    黄タイプは楽観的で明るい。黄タイプとの付き合いにあたっては、穏和で優しい環境造りが大切だ。
  • 要点
    4
    緑タイプは一番平凡なタイプだ。彼らは心配性なので、「何を怖がっているのかを聞くよ」という姿勢を見せよう。
  • 要点
    5
    青タイプはきっちりした人だ。青タイプに会うときは、自分は信頼できる人間であるということを示そう。

要約

理解できる人、できない人

人の性格を分ける4つのタイプ
Pattadis Walarput/gettyimages

若いときは物事を単純に判断しがちだ。「自分の話にきちんと反応をしてくれる友達はいいヤツだ」などと考え、自分を理解してくれない人との交流を避けてしまう。

著者もそうだった。社会に出て家庭を築いてからもなお、他者を「賢くて素晴らしい人」と「まったく理解できない人」に分けてしまうクセがあったのだ。

著者はあるとき、「人間」というテーマの重要性に気づいた。どのような仕事に就いていようと、人間とは一生関わり続けなければならない。ならば、人間に関する知識を身につけることは何かしらの役に立つのではないかと。その上でまず、直感的に「理解できない」と感じてしまうタイプの人間について研究することにした。

研究の結果、人の性格は大きく4つに分けられるという結論に至った。すなわち赤タイプ、黄タイプ、緑タイプ、青タイプだ。本書はこれら4つのタイプの基本的な性格と、それぞれのタイプのうまくコミュニケーションを取るためのヒントを解説している。

赤タイプ

まず、赤タイプだ。赤タイプは行動力があり、威勢がいい。他のタイプの人なら怖気(おじけ)づいてしまうような大きな目標を掲げていて、常に全力で達成に向かって走っている。自らの力を過小評価せず、頑張ればどんな目標でも達成できると考えているタイプだ。

赤タイプの性格が強い人はタスク志向型、外交的だ。挑戦を好み、決断は早く、主導権を握る。リスクを追うことを厭(いと)わない。皆の指揮をとり、最前線にいたがる。要するに、リーダー向きの性格だ。

赤タイプはやる気にあふれており、障害にも積極的に立ち向かっていく。競合相手がいるときに最大限の力を発揮するので、会社の社長や国の首相に赤タイプの性格が多く見られる。

赤タイプの行動には、競争心が伴っている。常に何かを勝ち取ってやろうと意気込んでいるのだ。

黄タイプ

黄タイプの性格は、「楽観的」「人生を肯定する人」「明るい人生観を持った人」「可能性を秘めた人」などと説明できる。

黄タイプにとって、人生はパーティーのようなものだ。何につけても最大限に楽しもうとし、楽しんでいたい、常に笑っていたいという気持ちが彼らを動かす。

黄タイプの人は、わかりやすい。常におしゃべりをしている人、質問をするより答えてばかりの人、それも誰も質問していないことに答えている人だ。彼らは、どのタイプよりも人に好かれるタイプだと言ってもいいだろう。

黄タイプは、感情タイプとも言い換えられる。決断力がある点は赤タイプに似ているが、その決断の理由を述べることはめったにない。「これでいいと思った」と言うくらいだ。

緑タイプ
Urupong/gettyimages

緑タイプは、一番平凡で、どこにでもいるタイプの人だ。

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