社畜もフリーもイヤな僕たちが目指す第三の働き方

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社畜もフリーもイヤな僕たちが目指す第三の働き方
出版社
定価
1,430円(税込)
出版日
2014年06月30日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「会社員」または「独立・起業」という選択肢、どちらの働き方もしっくりこない。そんなあなたにぜひ読んでほしいのが本書である。筆者は大学教授、クリエイティブ・ディレクター、作家、コンサルタントなどの多彩な顔をもつ。彼が提案する新しい働き方は、会社員、フリーランス、経営者といった職業形態にとらわれず、様々な働き口(=モジュール)を自分で選び、自由に組み合わせて同時並行的に進めていくという「モジュール型ワーキング」である。収入を確保しながら、やりたい仕事の機会を生み出していき、リスクヘッジもできるという、まさにいいとこ取りで時代に合った働き方だと言える。

筆者は「モジュール型ワーキング」を4つのタイプに分け、タイプごとの戦略と具体的な事例を述べている。職業形態に縛られない多様な働き方を紹介する本は他にもあるが、具体的なタイプに落としこんで実現に向けてのステップが書かれているのは、本書ならではの魅力である。具体例として登場する4名の試行錯誤を追体験する中で、より自分らしいキャリアのシナリオをイメージできるのではないだろうか。

本書を読み、提案されている実践ワークに取り組んでいけば、自分に合った働き方と、今後どんなアクションを起こせばいいかを明確にしていけるというわけだ。この本をキャリアの羅針盤とし、自分らしい第三の働き方を模索してみてほしい。

ライター画像
松尾美里

著者

佐藤 達郎
多摩美術大学教授(広告論・マーケティング論・メディア論)/作家/研修講師/クリエイティブ・ディレクター/コミュニケーション・コンサルタント。一橋大学社会学部卒業後、アサツーディ・ケイに入社。コピーライター、クリエイティブ・ディレクターを経て、クリエイティブ計画局長、クリエイティブ戦略本部長として、約200名の部門の人事・組織・研修・ビジョン策定を担当する。2004年に青山学院大学にてMBAを取得。その後、2009年に博報堂DYに移籍し、エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務め、2011年より現職。現在は教壇に立つかたわら、執筆、講演、研修、企画、コンサルティングなど、さまざまな分野に活躍の場を広げている。著書に『リーダーシップのなかった僕がチームで結果を出すためにした44のこと』(実務教育出版)、『NOをYESにする力!』(実業之日本社)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    働く内容と収入をいくつかの「モジュール(働き口)」に分けて、そのモジュールの組み合わせで、満足のいく職業人生を組み上げていく「モジュール型ワーキング」を提案したい。この働き方では「自分という会社を経営する」という感覚が重要になる。
  • 要点
    2
    モジュール型ワーキングは、専門性追求拡張タイプ、本業キープ拡散タイプ、憧れ中心下支えタイプ、テーマ中心雑食タイプの4タイプに分類でき、タイプごとに実現に向けての戦略がある。
  • 要点
    3
    モジュール型ワーキングでは、収入の確保、やりがい、働き心地という3つの視点から、職業人生をトータルで考えることが大切だ。

要約

【必読ポイント!】第三の働き方:モジュール型ワーキング

モジュール型ワーキングとは?
Fanatic Studio/Thinkstock

本書に興味をもつ人は、会社員生活に何らかの不満をもっているケースが多いのではないだろうか?このまま会社にいて、いずれやりたい仕事のチャンスが回ってくるかというと、答えはNOである。企業の成長が鈍化する現在において、かなりの数の人が年を重ねても課長にすらなれない。部下を持たなくてもそれなりにやれるのではと思いきや、年齢が上がっていくと使いづらいと煙たがられることが増えてしまう。会社で出世を目指すにしても「上司に気に入られること」や「運」の要素に左右されるため、必死に自分を磨いても割にあわない生き方だといえよう。このように、会社一本の人生を選ぶと、望まないことを強いられ、「組織に職業人生を奪われた状態」になるというデメリットが生じる。

かといって独立や起業もハイリスクである。起業後5年以内に8割、10年以内に9割の会社が倒産する現実がある。フリーランスでやりたい仕事を選んでいけるのはごく一部で、しかもその道だけで生計を立てるのは非常に困難である。そこで、会社員か、独立・起業かという二者択一ではなく第三の働き方を求めてはどうだろうか。

提案したいのは、働く内容と収入をいくつかの「モジュール(働き口)」に分けて、そのモジュールの組み合わせで、満足のいく職業人生を組み上げていく働き方である。筆者を例に取ると、大学教授の仕事をメインとし、執筆、講演・研修講師、企画・コンサルティングの4つのモジュールを組み合わせている。ここでのポイントは、自分なりの「幸福な職業人生」のイメージを自問自答し、「自分という会社を経営する」感覚をもつことだ。この感覚をもつと、会社員としての働き口しか持たない状況は、取引先が1社だけの「下請け会社状態」であることが分かるだろう。

このモジュール型ワーキングでは、「事業ポートフォリオ」という考え方を取り入れている。大きなリスクを避け、ある程度の収益を確保しながら大きなリターンを生み出せるようなバランスのとれた事業の「組み合わせ」を重視する、という、経営やマーケティングに関する概念だ。

モジュール型ワーキングのメリット
arcady_31/iStock/Thinkstock

モジュール型ワーキングを取り入れれば、やりがいと収入を失うリスクを回避しながら、自分の現状に合わせて職業人生を変化させるチャンスメイクができる。そうすることで、次のようなメリットが生まれる。

・会社では実現できなかった「やりたいこと」や「夢」の実現に近づける

・新たな世界に飛び込むことで、これまで付き合わなかったタイプの人たちの新たな価値観にふれることができ、人生がより豊かになる

・隠れた資質や適性を発見し、新たな自分に出会える

では、こうしたメリットのあるモジュール型ワーキングの種を蒔くにはどうしたらよいか。お勧めは、休日や平日の夜を新しいモジュールづくりやその育成に充てることだ。

会社勤めのまま、クラウドソーシングなどを活用して、会社業務とはバッティングしない内容でやりたい仕事を請け負ってみるのもよい。

Work1-1:自分をマーケティングする

まずは、自分の現状と環境を分析し、そのときどきに最適な事業を考えていく必要がある。マーケティング分野のツール、SWOT分析を使って、自分のマーケティングをしてみよう。あなた自身の強み・弱みという内部環境と、機会・脅威(世の中の動向や仕事の発注先)という外部環境を書き出せるよう、本書にはワークシートが付されている。

強み・弱みは外部環境の影響を大きく受ける。そこで、「機会」を生かすために自分の強みをどう活用するか、「脅威」を回避するために、自分の弱みをどう補強するか、というふうに、内部環境と外部環境を掛けあわせてみることがポイントだ。そうすれば、新しいモジュールの可能性や、努力する方向性を模索していくことができるはずだ。

Work1-2:目指すべきタイプを知る

モジュール型ワーキングは次の4タイプに分類される。自分の目指す働き方がどのタイプかを考えると、実現の道筋を具体化しやすくなる。

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