リセットする習慣 やり場のない感情を整える62のヒントの表紙

リセットする習慣 やり場のない感情を整える62のヒント


本書の要点

  • 仏教では自分をよく見てほしいと思うことを「自我」として否定する。プライドを捨て、“ありのままの自分”を自分で評価することができれば、自分ならではの充実した生き方ができるはずだ。

  • 「前後際断」という禅語は、「今」この瞬間に集中して生きることの大切さを説いている。今という一瞬の積み重ねが、充実した一生につながる。

  • 仏教では「命は、ご先祖さまからの預かりものであり、ご先祖さまによって生かされている」と考える。お迎えのときが来たら、ご先祖さまからお預かりした命を、感謝の言葉とともにお返しするのは当然のことだ。

1 / 5

尽きない悩みを、うまいこと手放す

自分を見失ってはもったいない

自分よりも他人のほうが秀でているところを見つけると、今の自分に不満を感じてしまうものだ。自分のほうが他人よりも格上だと感じると、優越感を感じて気持ちよくなる。SNSの普及で、自分と他人との比較は容易になり、他人と比べることで一喜一憂する人が増えているようだ。他人と比べることは、自分の立ち位置を確認しているというだけのことだ。それ以上でも、それ以下でもない。仏教では自分をよく見てほしいと思うことを「自我」として否定する。「放下着(ほうげじゃく)」とは、自我を捨てよという意味の禅語だ。この言葉は、自分のプライドやこだわりを捨て、執着から離れよと教えている。プライドを捨て、“ありのままの自分”を自分で評価するようにしよう。他人のことを気にしなければ、自分ならではの充実した生き方ができるはずだ。

行き詰まったら、その場から距離をおいてみる

Nuthawut Somsuk/gettyimages

どれだけ考えても策が見つからず、ものごとが行き詰まってしまうことがある。そんなときは、頭のなかをリセットするといい。

もっと見る
この続きを見るには...
残り4006/4463文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2024.04.10
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

疲れない脳をつくる生活習慣
疲れない脳をつくる生活習慣
石川善樹
新装版 幸せがずっと続く12の行動習慣
新装版 幸せがずっと続く12の行動習慣
金井真弓(訳)ソニア・リュボミアスキー渡辺誠(監修)
最強の習慣
最強の習慣
ハック大学 ぺそ
時短の一流、二流、三流
時短の一流、二流、三流
越川慎司
一流ファシリテーターの 空気を変えるすごいひと言
一流ファシリテーターの 空気を変えるすごいひと言
中島崇学
スタンフォード式 脳と体の強化書
スタンフォード式 脳と体の強化書
山田知生
週末ひとり時間
週末ひとり時間
池田千恵
超ミニマル・ライフ
超ミニマル・ライフ
四角大輔

同じカテゴリーの要約

ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科
ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科
堀田秀吾
悩まず、いい選択ができる人の頭の使い方
悩まず、いい選択ができる人の頭の使い方
小川仁志
なぜ、あの人との会話は嚙み合わないのか
なぜ、あの人との会話は嚙み合わないのか
米澤創一
1つの習慣
1つの習慣
横山直宏
精神科医が教える! 心がスッと軽くなる93の処方箋
精神科医が教える! 心がスッと軽くなる93の処方箋
樺沢紫苑
社会は、静かにあなたを「呪う」
社会は、静かにあなたを「呪う」
鈴木祐
DIGITAL STANCE スマホに支配されない生き方
DIGITAL STANCE スマホに支配されない生き方
ピョートル・フェリクス・グジバチ
不機嫌を飼いならそう
不機嫌を飼いならそう
藤野智哉
時間・自己・幻想
時間・自己・幻想
マルクス・ガブリエル大野和基(インタビュー・編)月谷真紀(訳)
不条理な世の中を、僕はこうして生きてきた。
不条理な世の中を、僕はこうして生きてきた。
宮下友彰
無料