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本書の要点

  • 飛行機が故障し、サハラ砂漠に一人不時着したパイロットである「ぼく」は、他の惑星から来たという小さな王子さまに出会う。

  • 王子さまは自分の星で、愛する「バラ」との関係に悩み、逃げ出してきた。星々をめぐり、おかしな大人たちとの出会いを経て、地球へとたどりつく。

  • 地球で出会ったキツネから「本当に大切なことは目に見えない」という教えを得て、王子さまはバラのもとへ帰る決意をする。

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献辞

レオン・ベルトへ

この本をある一人の大人に捧げたことを、子どものみなさんに許してほしい。僕にとってその大人は、一番の友だちなのだ。その大人は何だって、子どもの本だって理解できる人だ。そのうえ、その大人は空腹と寒さに苦しむフランスに住んでいる。

これだけでは理由として十分でないのなら、僕はこの本をかつて子どもだったこの大人に捧げようと思う。多くの人は忘れてしまっているけれど、大人はみんなかつて子どもだったのだ。だから僕は献辞をこう書き換える。

子どもだったときのレオン・ベルトへ

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本当の友だち

大人は何もわかっていない

ぼくが画家というすばらしい職業を諦めたのは6歳のときだった。『本当の話』という本で見たウワバミを、自分で絵に描いてみたのだ。ぼくの傑作イラスト第一号は、ゾウをまるのみにしたウワバミの絵だった。ところが大人たちはそれを見て「帽子だ」と思ったのだ。仕方がないのでウワバミの内部の絵まで描いてみせたのだが、大人は、絵は脇に置いて、もっと役に立つことに関心を持つように言うだけだった。

だから、ウワバミや原生林や星の話をするのはやめて、パイロットになった。そうして、本音を話せる人がいないまま生きてきた。6年前、サハラ砂漠で飛行機が故障するまでは。

「ヒツジを描いて」

hadynyah/gettyimages

砂漠の真ん中でエンジンが故障し、ぼくはたった一人で難しい修理にあたることになった。水は8日分しかない。生きるか死ぬかの状況だった。

人里から1000マイルも離れた砂の上で寝ようとした最初の晩、ぼくは小さな声を聞いた。

「お願いします。ヒツジを描いて」

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要約公開日 2025.07.27
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