半導体の奥深い世界
半導体の今
電気で動く無数の機器に使われている、私たちの生活に欠かすことのできない物質、それが半導体だ。広義的には電気を通したり通さなかったりする物質、すなわちシリコンなどを指す。一方、狭義的には、トランジスタや集積回路など、そうした素材から作られる半導体素子(デバイス)を意味する。そういった素子を様々な電子部品と組み合わせることでCPUやメモリなどの製品ができあがる。
コロナ禍での半導体不足により、各国はサプライチェーンの強化と国内生産の重要性を再認識した。現在では経済安全保障を左右する半導体をめぐり、世界中で獲得・生産競争が繰り広げられている。かつては日本も半導体ではシェア4割という圧倒的な地位を築いていたが、半導体製品の世界の売上シェアは10%にも満たないほど凋落してしまった。しかし、近年になって国を挙げて産業再興を目指すようになり、日本の半導体産業が再び飛躍できるのか注目が集まっている。
集積回路の凄さ

半導体は特定の条件下で電気の通りやすさをコントロールできる。この性質を利用して、電流のオン/オフやエネルギーの変換を行う素子を作ることができる。こうした素子を組み合わせることで、電力の制御や複雑な情報処理が可能となる。
半導体の素材としてもっとも活用されているのはシリコンで、その主原料となるケイ石は地球上に豊富にある。スマホを動かすための高性能な集積回路は、ありふれた石から作られている。




















