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ゼロから学ぶ ビジネスと人権の表紙

ゼロから学ぶ ビジネスと人権

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本書の要点

  • 人権がなければ私たちの「当たり前」の生活は維持できない。国連指導原則の文脈において「ビジネスと人権」とは、事業活動全体を通じ、人権を尊重することを意味する。

  • 人権DDの対象は広範囲に及ぶ。理想はそのすべてに目を行き届かせることだが、実際は「リスクが重大な事業領域」を特定し、対応を進めていかなくてはならない。

  • 人権DDは継続的な取り組みであり、内容と方法は改善していかなくてはならない。取組の際には追跡評価と呼ばれ、優先順位をつけて情報収集の対象を選定していく必要がある。

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「ビジネスと人権」

遠くて近い「ビジネスと人権」

あなたの会社は「人権侵害」と無縁のビジネスを展開していると言えるだろうか。普段のオフィスを見渡すかぎりであれば、そう言えるかもしれない。

だが、自社製品の原材料や部品がどのような環境で製造され、「取引先の取引先」の従業員がどのような環境で働いているかは知っているだろうか? 「取引先の問題は自分(自社)とは関係ない」という姿勢は黄色信号だ。それは会社にとって深刻な経営リスクを生じさせる可能性がある。

取引先を含むサプライチェーンを通じて、従業員やその他の人々に対する人権侵害が起きないようにする取り組みは、人権デュー・ディリジェンス(以下「人権DD」)と呼ばれる。人権DDの本質・要点を理解できるように解説するのが本書の役割だ。人権DDは、企業に対して、サプライチェーン上で関わりがある限り、取引先における人権問題に加担しないことを、すなわち「他人」の人権状況について考えることを求めている。

世界では約1億3760万人の児童が労働に従事していると推計される。児童労働が蔓延する背景には、その国や地域の貧困があり、本人の努力によって不遇な環境を脱することもままならない。「ビジネスと人権」の概念は、こうした偶然の事情に基づく格差によって生じる人権課題を是正しようとするものだ。これからの社会では、時代に適合した人権感覚を持つことがビジネスパーソンにとって必須となる。

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要約公開日 2026.04.24
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