「内なる対話力」を磨く
言葉が変わると人生が変わる
人間が発明したツールの中で、最も偉大なものは「言葉」である。言葉が発明されたことで、あらゆる事象や情報を、分類・整理・再構築することが可能になった。言葉とは、すべてのプログラムを動かすパソコンのOS(オペレーティングシステム)のような存在だ。
著者のOSがアップデートされたのは、「オネエ言葉」を覚えた時である。自分がゲイであることを受け入れる前は、「オネエ」はキワモノで弱々しい存在だと思っていた。しかし、様々な雑誌や書籍に触れていくうちに、その考えは変わった。彼らが女性的な言葉を使うのは、その場を楽しい場所にするためのサービス精神や気遣いからだったのだ。
実際「オネエ」たちは勇ましく、ハンサムウーマン的な女性像に近い人が多かった。著者は「オネエ言葉」を磨こうと必死で努力した。そして自分の言葉に「オネエ」要素を加えたことで、世の中の見方や考え方がアップデートされたという。
自分を整理するための「文章化」

感じたことや考えたこと、目に映ることを文章にするのは、とても大事なことである。この作業を続けると国語力が上がり、言葉を自分の「武器」として使えるようになる。
文章化をしていると、演出家兼脚本家のような「もう一人の自分」が現れる。言葉や文章にする作業では、自分を客観的・俯瞰的に見なければならないため、自然とそのような自分が出現するのである。
著者の好きなミュージカル『CHICAGO』のナンバーで「My Own Best Friend」という曲がある。この曲には「一番頼りになるのは自分自身」という歌詞が出てくるが、「その通りだ」と著者は考える。夫婦も恋人も、付き合いの長い友人も、完璧に理解し合って一生を共にするのは難しい。だからこそ、死ぬまで付き合う「もう一人の自分」を大切にし、仲良くしようと思うのだ。




















