僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと

未 読
僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと
ジャンル
著者
和田一郎
出版社
定価
1,300円 (税抜)
出版日
2015年02月10日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと
僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと
著者
和田一郎
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定価
1,300円 (税抜)
出版日
2015年02月10日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
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レビュー

巷で多くの人の共感を呼んでいる一冊である。飲み会で会社の話ばかりする同僚たちに違和感を覚え、居場所を見つけられない20代。部下と上司の板挟みになり、認められたいと熱望しつつも思うように会社の評価を得られない30代、40代。本書は、そうした人たちのためにある。

著者は、さして興味のなかった百貨店に入社し、会社になじめず、自分なりの働く意義を見出すまでに苦しんだ。ようやく仕事が面白くなって課長に抜擢されてからは、身を粉にして働いても会社から今一つ評価されず、思うように昇進が叶わなくて苦しんだ。そして、18年勤めた会社を去り、起業することになる。

著者が会社員時代に感じていたこと、とっていた態度は、本書に12の「僕の後悔」として驚くほど正直につづられている。「社内の人間関係にもっと関心を持てばよかった」「信念なんてゴミ箱に捨てればよかった」「クリエイティブであるよりも堅実であればよかった」――。読者は、一度は感じたことのある気持ちが言語化され、「こうすればよかったのではないか」という著者の反省に自らを重ね合わせることで、組織人として生き抜くための学びを得ることができるだろう。

もちろん会社で成功することだけがあなたにとって最良の人生とは限らない。著者も、最終的に自分の進んだ道に後悔はないという。しかし、同時に著者がいうように、一度は組織で全力を尽くすことは、必ずあなたの糧になるはずだ。本書をヒントに、本気で会社人生に向き合ってみてほしい。

熊倉 沙希子

著者

和田一郎
1959年3月8日生まれ。大阪府豊中市出身。京都大学農学部水産学科卒業。大手百貨店に18年間勤務。42歳で退職し、まだ珍しかった海外向けのアンティーク・リサイクル着物の販売を始める。
2003年有限会社ICHIROYA設立。リーマン・ショックを経て現在は日本向けの販売に力を入れている。2012年3月からICHIROYAブログを毎日更新。ハフィントン・ポスト日本版にも転載中。
ICHIROYAのHP: http://japan.ichiroya.com/
ICHIROYAのブログ: http://kyouki.hatenablog.com/

本書の要点

  • 要点
    1
    会社人生は長い。早く本気になり、長く走り続けることで、最後に勝利を収めることができる。だから、仕事や職場への違和感があっても、時間を無駄にしないで早く仕事に打ち込もう。
  • 要点
    2
    中間管理職になったときには、自分の成果に思い上がらず、上司にとって使いやすい人間であることにも意識を向けるのは、組織で生きるために重要なことである。
  • 要点
    3
    勉強は常にするべきだ。必要な分野についての教科書となるものから体系的に知識を身につけ、現実と照らし合わせて理解を深め、ビジネスをマクロで見られるような洞察力を育てる。

要約

僕は会社を辞めた

「会社人生」というゲームに勝てなかった
Gunnar Pippel/Hemera/Thinkstock

42歳のとき、著者はそれまで18年勤めた会社を辞めた。前向きな退社であることを周囲に強調したが、本当は会社に居場所が見つからず、傷ついてボロボロになって会社を去ったのだった。

第一志望の業界でも会社でもなかった百貨店に、大学卒業後入社した。作家になりたいという夢を捨てきれなかったため、会社の仕事に全力を傾けられるようになったのは30半ばにさしかかった頃だった。そこから粉骨砕身、働いた。そして出世競争に敗れたとき、著者はその現実を受け入れることができなかった。

「会社人生」というゲームに勝てなかった著者。本書はなぜそうなったのかを振り返りつつ、読者へゲームに勝つ方法を授けるものである。

「会社人生」というゲームからどうせ逃れられないのであれば、そのゲームに本気で参加してみればいいのだ、と著者は読者に語りかける。ルールを否定せず、本気になってこそ、ゲームを最高に楽しめるのだ。そして、勝利を手に入れることができるのだ。

僕の後悔

入社初日から社長を目指して全力疾走すればよかった
shironosov/iStock/Thinkstock

著者にとって、会社はあくまで生活費のために働く場所だった。少しでも「クリエイティブな」仕事をしたかったので、売り場から営業企画部へ異動になったときは高揚したが、モチベーションはやはり低空飛行のままだった。

対して、何人もがのちに社内の取締役となった著者の同期は、一見そう見えなくても、上を目指して静かに闘志を燃やしていた。

向上心の高い人が毎日1%、前日よりできるように頑張るとする。すると、1年後には、1.01の365乗と試算すれば、1が38になるのだ。長い会社員人生で、最初から全力疾走しないと、20年後、30年後にはその差が容赦なく大きくなってしまう。

入社時に高いモチベーションを持たない人たちのほうが多数派かもしれない。それでも、一刻も早く目の前の仕事に全力で取り組むことだ。そうすることで、仕事の面白さも自分で引き出すことができる。

「会社人生」という長いゲームで勝つためには、早く走り始めて、長く走り続けることがもっとも大切なことのひとつなのだ。

会社のカラーに染まりたくないなんて思わなければよかった

著者は、属している集団に望まれる人物像に反発を感じてしまうことが、自分の「悪い癖」だという。

入社してからは、周囲の同僚たちに強烈に違和感を覚えた。なぜ早く帰らず毎日酒を飲みに行くのか、なぜ上司の愚痴や会社の暗い先行きの話ばかりするのか、なぜつまらない自慢話を何度も繰り返すのか、なぜ嫌な状況からさっさと逃げ出さないのか。こうした疑問は、内向的でプライドの高い若者の多くが感じるものかもしれない。

売り場においては商品入れ替えの段取りに不満をもっていたし、大きな宴会では自分の居場所を見つけられなかった。

数年後に売り場のマネージャーになった著者は、徹底的に叩きのめされた。

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スキルアップ・キャリア リーダーシップ・マネジメント
著者
和田一郎
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2015年02月10日
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