気遣いの基本
気遣い=相手の負担を、相手が実感できる形で減らすこと
気遣いとは、相手の負担を減らすことである。
具体的には、次のようなものだ。
・相手が判断しなくてはならないことが減る
・相手の時間が短縮される
・相手の不安が取り除かれる
・相手の感情の負担が軽くなる
このいずれかを、「相手が実感できる形」で実現すること。それが気遣いの本質である。
気遣いは伝わってこそ意味がある

「自分なりに気遣いをしているつもりなのに、全然うまくいかない」――気遣いをしているのに、うまくいかない理由のひとつは、その気遣いが相手に伝わっていないことだ。どれだけ相手の負担を減らしても、その行為に相手が気づかなければ、気遣いは「ない」のと同じである。
あなたがオフィスビルのエレベーターに乗ろうとした時、先に乗っていた人が「開」ボタンを押して待っていてくれたとする。だが、それだけでは、あなたは相手の気遣いに気づかないかもしれない。
では、同じ場面で、その人がこう声をかけてくれたらどうだろう。
「何階ですか?」
おそらくあなたは、「ありがとうございます。5階です」と答えながら、開ボタンと5階のボタンを押してくれたことに気づき、「この人、感じいいな」と思うのではないだろうか。
別の場面を想像してみよう。
その人は、あなたがいつも5階で降りることを知っていて、何も聞かずにそっと5階のボタンを押してくれていたとする。だが、あなたがそれに気づかなければ、「あ、5階はもう押してある」と確認するだけだ。
では、次のように聞かれたらどうだろう。
「5階でよかったですか?」
きっとあなたは、「覚えてくれていたんだ」と、その人の気遣いを感じ、感謝するはずだ。
この違いは、たったひと言の声かけである。
つまり、気遣いは「伝わって初めて意味を持つ」。相手が「自分のためにやってくれた」「自分を気にかけてくれた」と実感できる形で示すことが大切だ。
あなたの気遣いや、それによって得られた結果について、相手が「すごい!」「ああ、だから助かったのか」と認識して初めて、気遣いは大きな意味を持つのである。
















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