優秀なのに組織を壊す人
ブリリアント・ジャークとは何者か
あなたの職場に、こんな人物はいないだろうか。
社内表彰の常連であり、社長からも厚い信頼を得ている、営業部のエース。
しかし、アシスタントが資料の数字を一つ間違えると、相手にだけ聞こえる程度のため息をつき、「……これ、昨日も言ったよね」。定例会議では、若手が勇気を振り絞って提案しても、資料から目を離さないまま「で? それで数字いくらになるの?」と、鼻で笑う。自分の意見が通らなければ、露骨に機嫌を悪くし、大きな音を立ててキーボードを叩く。彼が席へ戻ってくる足音が聞こえた瞬間、オフィスの空気は張り詰め、部下たちは「今日は機嫌がいいだろうか」「地雷を踏まないようにしよう」と身構える――。
その人は間違いなく仕事ができる。「優秀」(ブリリアント)であることに疑いはない。
一方で、周囲の人々を疲弊させ、メンタル不調者や離職者を生み出す原因にもなっている。チームプレイヤーとして見れば、「嫌な人」(ジャーク)なのである。
このような、能力は高いが周囲に悪影響を及ぼす人々のことを、シリコンバレーなどビジネスの最前線では「ブリリアント・ジャーク」(Brilliant Jerk)と呼ぶ。











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